2006年12月18日
『レバレッジ・リーディング』
本田 直之著 2006年12月14日発行 1450円(税抜き)
このブログを始めるに当たって、1冊目をどの本にするか迷いましたが、このページの主旨に近い内容なので、この本を最初に選びました。
サブタイトルが
『100倍の利益を稼ぎ出すビジネス書「多読」のすすめ』
となっています。
著者の主張によれば、ビジネス書を読んでビジネスに生かせば利益が100倍になって帰ってくるということです。
この本は1450円(税抜き)なので、145,000円分の価値があるということですね。
100倍というのはとくに根拠はないようですが、著者の実感なのでしょう。価値があるということを象徴的に表現するために、きりのいい数字を使っているのでしょうか。10倍の14,500円では小さすぎるし、1000倍の1450,000円では大きすぎるようです。
おそらくこの本は売れると思います。
とくにビジネス書をたくさん扱っている書店ほどたくさん売れるでしょう。
なぜでしょうか?
なぜなら、まず第一に、ビジネス書をふだんから多読している方は、自分の行動をさらに強化するために、この本を買って読みたくなると思います。そして、この本にはそれだけの内容があります。
そしてさらに重要なもう一つの理由としては、書店の立場からするとこの本は自分の商品の価値を高く売れるように宣伝してくれているということがあります。書店からすると、この本は積極的に売り込みたい本でしょう。
なにしろ「商品の価値が100倍ありますよ」と宣伝してくれているのですから。
ちょっと冷静に分析してしまいましたが、著者の書いているとおり、私自身も本には100倍、あるいはそれ以上の価値があると思っています。読書は金銭的な価値をもたらしてくれるのみならず、精神的にも人生を豊かにしてくれます。
投資の視点から読書について述べられているため、著者が読書という行為について割り切っている印象を持たれた方もいるかもしれませんが、この本からは著者の本に対する愛情があふれている感じです。
著者のページはこちら。社名にもレバレッジとついています。