2006年12月19日
『小さな飲食店 成功のバイブル―赤字会社から年商20億円企業までの軌跡』
鬼頭 宏昌著 2006年11月30日発行 1890円
小さな飲食店 成功のバイブル―赤字会社から年商20億円企業までの軌跡
オビによると、著者は25歳で「ずぶの素人」の時に父親から居酒屋2店舗、総菜店1店舗の赤字会社を全面的に任されたそうです。その後6年で20店舗・年商20億円の外食チェーン店に育て、事業を売却。飲食業界からは引退されたとのことです。
すごいですね。
現在は「経営請負人」としてコンサルティング事業をされているようです。→ホームページ
この本のすばらしいところは、著者が外食事業そのものからは引退しているため、ノウハウの出し惜しみしていないところです。ミクロの視点、マクロの視点、経営に対する心構えなど、そつなく実践された体験が読みやすい文章で書かれています。すべてをそつなく行えると(それがなかなか難しいのですが)、必然的に成功に結びつく、そんな思いを抱かせてくれる本です。
題名だけからすると、飲食店関係の人のみを対象にしている本のように思われますが、商売に関係する人すべてにとって役立つ内容です。これからは、雇われ人も経営者としての視点に立てるかどうかというところで差がつく時代になると思われるため、すべての人に役立つ内容かもしれません。
内容の充実はもちろんのこと、読みやすさもあり誰が読んでも面白くてためになる良書だと思うのですが、タイトルが内容の良さを十分にアピールできていないかもしれません。
この本がこのまま埋もれてしまうのは惜しい
と思ったので、2冊目として紹介させてもらいました。