2007年01月18日

この記事をクリップ! Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーを含むはてなブックマーク

『外国人投資家』5

菊池 正俊著 2007年1月25日発行 780円(税抜き)

外国人投資家

しばらく更新をお休みしていたのですが、知らないうちにアクセスが増えているので、ひさしぶりに投稿したいと思います。

書店にならぶようになってからまだ数日の本です。著者は、メリルリンチ日本証券チーフストラテジスト、マネージングディレクターをされており、いわゆる外国人投資家と日常的に接触のある方です。本書の終わりの方に大手外国人投資家の紹介があるのですが、著者は「多くの運用担当者の顔が思い浮かぶ」とのことです。

本書は新書ですが、内容は非常に充実しています。最近の新書の中では、改行が少なく空白部分が少ないため、やや読むのに疲れるという点はありますが、内容自体は語りかけるような口調で書かれており、非常に読みやすくなっています。価格もお手ごろで、中級者向けの良書です。

「外国人投資家」はやや誤解を招きやすい表現で、「外国籍投資家」の方が適当な表現のような気がします。2005年に日経平均が大幅に上昇したときから、ニュースなどで頻繁に外国人投資家という言葉を耳にするようになりました。最近では、ネット取引をする個人投資家と同様に、日本市場は外国人投資家の存在を抜きには語れなくなっています。

本書によると、外国人投資家より日本の個人投資家の方がうまく売買しているとのことですが、やや意外な感じがありました。しかしながらよく考えてみると、国内にいる方がやはり環境的には情報も得やすく有利なのかもしれません。ただ、国内にいるとわかりにくくなっている点もあり、外国人投資家の視点が新鮮で役に立つと思われることもあります。

本書はタイトルが『外国人投資家』となっていますが、内容としては外国人投資家の視点を通しての、日本の株式市場、投資対象としての日本企業、日本の政治・経済です。

今後は、投資環境もよりグローバル化するため、長期的には外国人投資家という言葉もあまり意味がなくなってくるかもしれません。(日本人の投資家も外国からは外国人投資家です)

今年の5月に外資の三角合併が解禁されるので、短期・中期的には外国人投資家がよりクローズアップされるようになるのは間違いないと思います。

 



investmentbooks at 23:56│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--株式投資 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
プロフィール
bestbook
家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
ブックマークに登録
このブログをソーシャルブックマークに登録
このブログのはてなブックマーク数
アマゾン検索
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ