2007年02月17日

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『金融マーケティングとは何か』4

三沢 洋著  2006年11月28日発行 700円(税抜き)

金融マーケティングとは何か これがプロの戦略だ!

新書ブームに乗って去年創刊されたソフトバンク新書の1冊です。ソフトバンク新書は幅広い内容からバランスよくテーマが選ばれていますが、今のところ大ベストセラーはないようです。新書のベストセラーについては、『バカの壁』、『人は見た目が9割』、『国家の品格』などの新潮新書が他を圧倒しています。

本書の著者は、シティバンク、フィデリティ投信、チューリッヒ、東京スター銀行などの外資系金融機関で長年マーケティングに携わってこられたようです。本書は著者の試行錯誤の体験が読みやすく書かれています。

1990年代の前半は、外資系金融機関は現在ほど馴染みがなかったこともあり、苦労されたようです。夕刊タブロイド紙に住宅ローンの広告を出したり、開店イベントでアロハシャツを着たりと、当時としてはタブーであったことに、周囲の反対に遭いながらも、次々と挑戦して成功したエピソードなどがあります。

やりたがられていないだけに心理的なハードルを乗り越えるのはむつかしいとは思いますが、一般的に成功の要素は他でやられていない、あるいはやりたがられていないところにあることが多いようです。

投信や保険をいかにして売り込んだかについては、売る側の視点が参考になりました。我々としては、金融商品は買う立場に立つことがほとんどで、うまく買うためにも売る方の立場を知っておくことは重要です。

自分がある立場に立っているときは、反対の視点から逆に見てみることは一つの重要なポイントです。例えば、ものを買うときは売る方の視点から、雇われているときは経営者の視点から、生徒の立場であるときは先生の視点から、男性であれば女性から、待っている場合は待たせている方から、食べるときは料理を作る方からなど、逆の立場に意識的に立つと新たに見えてくるものがあります。

本書は、いかに金融商品を売ったかについての有益な本ですが、逆の視点から読むといかに金融商品を選んで買うかという点でも有益な本です。



investmentbooks at 23:01│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--マーケティング 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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