2007年03月20日

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『キミがこの本を買ったワケ』4

指南役著 2007年2月20日発行 1300円(税抜き)

キミがこの本を買ったワケ

表紙を見てもおわかりのように、装画・挿画のセンスが非常によい本です。表紙にあるようなかわいらしくてユニークなイラストが、本文中にもふんだんにあります。

挿し絵のセンスがよすぎて印象に残るため、文字の内容が頭に残りにくいのが本書の弱点といえるほどです。作者の指南役についてはこちら

買うという行為は奥の深いお金と絡んでいるため、実は非常に奥の深い行為です。本書では「なぜそれを買うのか」という主題をさまざまな点から考察しています。

広告の具体例を数多く挙げていますが、効果については、実際に使ってみないとわからないことが多いようです。全体を通じて、心理的な面からの考察が多く、広告を心理的に分析しているというよりも、人間心理を広告をネタにして分析しています。

いくつかテーマを拾ってみると

  • 用もないのに毎日コンビニに寄る理由
  • 1つ手前の角を右に折れたくなる理由
  • 「エロ」と「値引き」と「品切れ」に弱い理由

など、日常的な感覚で誰もが共感できることです。どちらかというと、役に立つというより、楽しめる本です。

人は買うときにそれらしい理由をつけていますが、なぜ買ったのかについて、本当のところはよく考えるとわかりません。潜在意識の影響が大きいということですね。まあ、買うことに限らず多くの選択がそうですが。本書のおもしろさは、わからないことについていろいろな角度から語ることです。

異性を選ぶときもいろいろと選ぶ理由をつけますが、後付けのことが多く、選んだ後もなぜ選んでいるのか理由がわからなくなります。意識していることと、本当に理由が異なることもよくあることです。異性を選択することや口説くことなどは、売買ときわめて似ています。自分という「商品」を売り込んで、受け入れるかどうか相手に選択してもらっているからですね。

王道は売買と同じく「商品」の価値を高めて、よい「顧客」に納得して高く「買って」もらうことでしょう。マーケティングや広告がもっとも効果があるのは、知られていないよい商品の場合です。

商品自体がよくない状態で、マーケティングや広告だけをパワフルにしても、結局はクレームなどが増えて先細りになってしまい、長い目で見るとかえってよくないようです。



investmentbooks at 23:53│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--マーケティング 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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