2007年04月03日

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『虚構―堀江と私とライブドア』4

宮内 亮治著 2007年3月23日発行 1500円(税抜き)

虚構―堀江と私とライブドア

ライブドアの元CFOであり、No2とも言われた宮内亮治氏が書かれた本です。

本書は、ライブドア事件の当事者が書いた本であり、いままで外部の視点からしか報道されなかったものが、はじめてまとまった形で公になりました。この本を読むと、ライブドアの成長の過程は、常に綱渡りであったということがわかります。

ホリエモンの天才的な時代を読む目、著者の経営能力、時代の流れなどが重なり、ライブドアは急成長を遂げましたが、そのためかえって市場の期待が大きくなり、常に無理をしながら進まないといけなくなったようです。うまくいきすぎたための失敗とも言えるでしょう。

急成長する企業が陥りがちなさまざまな問題点が書かれており、ベンチャーの経営者にとって参考になると思います。ライブドア事件の一番の教訓は、やはりエスタブリッシュメントと正面からぶつからない方が良いということかもしれません。

ソフトバンクもボーダフォンを買収してから、あまり悪く書かれなくなったような気がします。買収の際に、多額の借入金を大手の銀行からしており、エスタブリッシュメントと運命共同体となったからでしょうか。ライブドアはほとんど借入金がありませんでした。

宮内氏は容疑を大筋で認め、ホリエモンは否認しています。本書では、そのことについて理解しがたいように書かれていました。おそらくこれは善し悪しの問題ではなく、もともとの人間の性質の違いによるものでしょう。司法的な戦略もあるのでしょうが、やはり創業者は芯が固いということがあると思います。

事件の当事者の本ではありますが、対立する片方の視点なので、ホリエモンの本が将来出版されるようであれば、読み比べてみたいところです。



investmentbooks at 23:49│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--経営者 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
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