2007年04月20日

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『強い男は尻にしかれる』4

エリオット・カッツ著  小西 敦子訳

2007年4月20日発行 1300円(税抜き)

強い男は尻にしかれる

原題は『Being the Strong Man a Woman Wants: Timeless Wisdom on Being a Man』(女性が望む強い男でいる:男であるための時代を超えた知恵)で、日本語のタイトルは内容からも若干ずれているように思いますが、注目を引きやすいものにしたのでしょう。

本書は北米で反響のあった本のようです。結婚して結婚して7年になる男性が、祖父にパートナーとよい関係を続けるための秘訣を教わるという物語の形式で話が展開します。女性のパートナーとよい関係を築くためには、「真の男らしさ」を持つ必要があるという内容です。

本書によると、女性は男性に、強くあってほしい、リードしてほしい、決断してほしい、困難をうまく乗り越えてほしい、けれども女性の話はしっかり聴いて気持ちを受け止めてほしいといったことなどを求めているということです。

本書のアクセントは、決断や挑戦などの男性性を男性が取り戻すべきであり、実は女性もそれを望んでいるというところにあります。デートでもまずは男性が誘った方がよいのは、「誘う」という行為自体に男性性がアピールされているからです。

北米でこの本が反響があった理由は、男女平等であるということを、男性性と女性性を男女がそれぞれなくすことと同じであると考えられていた反動かもしれません。

男性性、女性性というと封建的な感じを受けるかもしれません。ちなみに医療業界はきわめて封建的な業界です。病院での治療は、構造的に医師が男性性、看護師が女性性を受け持っています。この役割は、医師が女性であっても、看護師が男性であっても変わりません。

経験上、看護師にとってストレスがたまるのは、医師が男性性を十分に発揮できないときであるように思います。また、医師が女性性を過度に表現することもきわめてストレスがたまるようです。医師が十分に男性性を発揮できないストレスに加え、看護師自身が本来発揮するべきである女性性が侵害されたように感じるのかもしれません。

男女間のつきあいのみならず、男性性、女性性は世の中のさまざまなところに、はっきりとはわからない形で組み込まれていることがあります。意識的あるいは無意識にそれを無視すると、何となくしっくりせず、うまくいかないことがあるようです。



investmentbooks at 23:56│Comments(0)TrackBack(1)clip!本--男女関係 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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