2007年07月02日

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『総外資時代キャリアパスの作り方』5

仲 俊二郎著  2007年6月30日  1000円(税込)

総外資時代キャリアパスの作り方

光文社ペーパーバックスBusinessの最新刊です。著者は47才まで普通の日本企業に勤め、それから外資系企業に人事部長としてスカウトされ転職されています。その後、代表取締役になられましたが、現在は経営コンサルタントとして活躍されているようです。

本書の最初の部分で、昨年のゴールドマン・サックスの新入社員のボーナスが、なんと1200万円という話が出てきます。外資というと、高給、解雇、ドライな人間関係、プロフェッショナルなどがキーワードとして思い浮かびます。

これらのキーワードは外資に特徴的というより、流動化された雇用市場によって自然に生じるものであると考えられます。流動化されれば能力のある人はより高い報酬のところへ移りますし、能力がなければ解雇されてしまいます。流動性が高いと必然的に人間関係がドライになるでしょうし、市場での評価は専門性でなされます。

外資は「実力主義」「学歴主義」「資格主義」の3主義とありますが、要するに目に見えると部分で評価されるということです。多くの日本企業と異なり、評価されれば待遇がよくなるため、女性こそ外資系企業がよいと書かれています。また、日本では評価されにくい専門性があるオタクの人も、評価されやすいようです。

外資系企業の人事の現場にいた方によって書かれているだけあり、記述が非常に具体的です。外資系企業への就職や転職を考えている方にとっては、もちろん役立つ内容であると思います。また、著者も書かれているように、日本企業自体が外資化しつつあるため、これからは一般の企業人にとっても参考になると思われます。



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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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