2007年08月11日

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『不動産は値下がりする!』4

江副 浩正著  2007年8月10日  777円(税込)

不動産は値下がりする!―「見極める目」が求められる時代

リクルートの創業者である江副浩正氏が、現在の日本の不動産市場について書かれた本です。

現在の不動産価格については、著者はバブルとみなしており、それゆえ値下がりするとのことですが、より正確に本書の主張を述べると、不動産は二極化傾向にあり、すべての土地が値下がりするというわけでもないようです。

今回の「バブル」が崩壊する根拠としては、以下のことを挙げています。

  1. 土地は供給され続けている
  2. 金利が上昇する
  3. ファンドによる売却

1は再開発や埋め立てのことを言っています。本書では、日本でどのような開発・再開発が行われているかについて、大きな部分が割かれて詳しく述べています。本書の読みどころの一つです。東京や首都圏については、以下の本と一緒に読むと分かりやすいと思います。

東京・首都圏未来地図 ’08最新版―最新プロジェクトでみる未来の姿

2は金利が上昇すると、ローンの返済額が上昇し、購買力が追いつかないことを言っています。そのため、不動産価格を下げざるを得ないとのことです。金利が上がると、債券と同じように、不動産価格も下がるということです。ただし、不動産については債券と異なり上昇する場合もあります。

3については、海外のファンドの逃げ足の早さをいっています。すでに外資は日本の不動産を売却し始めているとのことです。

過去の日本においては、土地の供給があっても、金利が上昇しても上昇してきたため、必ずしもすぐに不動産が値下がりするというわけでもないように思います。

リクルートは日本のバブル崩壊後、不動産事業の処理のため苦労をしたことがあり、本書はその教訓により書かれたということもあるように思います。警鐘を鳴らすという意味で、やや悲観的な内容になっているかもしれません。



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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
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