2007年10月23日

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北京雑感35

北京滞在の主な目的は病院見学でした。

病院にはいるとすぐに外来担当医の一覧表が貼ってあります。医師の専門と診察をしている曜日や時間などです。これは日本でもよく見ますね。

目を引いたのは、診察代も載っていたことです。驚くべきは、診察代の一番低い医者と高い医者で、なんと50倍程度の差があることです。日本円に換算すると、100円と5000円程度の違いです。格差何と50倍!

医療技術の差による評判や人気などから差が出てくるようですが、医者の診察代については日本よりも市場原理が働いています。日本の保険診療では、同じ科であれば、どの医者が診察してもほとんど同じです。医療については、中国よりも社会主義的です。

診察代の違いが医者の給料の差にダイレクトに反映されているかどうかは確認しませんでしたが、給料が同じであるとしても医者としてはありがたいシステムです。なぜならば、診察代を調整することにより、労働時間を調整できるからです。人気が出て外来があまりにも混むようであれば、診察代を上げれば負担が減ります。

日本のようにあまりにも市場原理からかけ離れている場合は、どこかにしわ寄せが来ていることが多いのですが、現在の日本では誰が損をしているのでしょうか?



ようやく最近社会問題化してきましたが、損をしているのは勤務医、とくに公的病院に勤務する勤務医です。給料が安い割に労働量が多く、病院の診療に対する期待も高いため訴訟リスクも少なくありません。

アメリカなどで同じくらい働けば10倍以上の収入があるであろう専門医もいます。アメリカの医療制度も問題があると思いますが、人的資源の適正な配分を促すため、医療業界においてもある程度の市場原理を働かせてもよいのかもしれません。

いままでは、個々の献身的な努力により何とかなっていたようですが、もはや限界に近いようで、公的病院の勤務医は次々に退職しています。退職者が増えれば増えるほど残った勤務医の負担が増えるという悪循環になっています。

今までの医療制度は実質的に崩壊しているので、市場原理が導入されるようになるのは時間の問題であると思います。



investmentbooks at 23:58│Comments(0)TrackBack(0)clip!つぶやき--旅行 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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