2007年11月12日

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『イタリア男が教えるいい女はちょっぴり悪女』5

ジュリオ・チェーザレ・ジャコッベ著  泉 典子訳

2007年11月30日発行 1575円(税込)

イタリア男が教えるいい女はちょっぴり悪女

タイトルは「ちょっぴり悪女」ですが、内容は「思いっきり悪女」です。著者はイタリアの大学で東洋心理学を教えている方で、本書では老子やタントラについても触れられています。

冒頭に以下の老子の言葉の引用があります。

「プアでブスな尻軽女よりリッチでセクシーな女狐になれ」

老子は過去に繰り返し読みましたが、この内容はすぐに思い出せません。イタリア語に訳されたものは、かなりニュアンスが違うのかもしれませんが、この文は本書の内容を簡潔に要約しています。

本書は女性向けに書かれた本ですが、著者によると「この本を書いたのは、男たちのためでもある」ということであり、じっさい自分も面白く読めました。でも、女性に読んでいただきたい本です。

男が女に何を求めいているかがわかりやすく書かれています。本書は、著者が書かれているとおり「インモラル(不道徳的)」です。わかりやすくするため、やや誇張されて書かれているきらいはありますが、方向としては間違っていません。

女性の究極の目標はリッチになることであり、そのためにはセクシーで賢くならねばならないということを主張されています。セクシーになるためにはどうすればよいかということが、ユーモアやたとえ話を用いて説明されています。

女性の魅力はセクシーさだけではありませんが、セクシーさは重要です。セックスをしたいという気を起こさせないと、そもそも子孫が残せません。

女性の究極の目標がリッチになることということには違和感も感じる方がいるかもしれませんが、本来の生物学的な目的には合致しています。自分と自分の子供を生存をさせるためです。

以前にこのブログで以下の本を紹介しました

非情な男ほど、なぜモテる?

この本は女性の視点から男性のセクシーさについて書かれていますが、本書は男性の視点から女性のセクシーさについて書かれており、これら2冊は対照的な本です。

国や性別が違っても、本質的なところは共通しています。男女ともモテるためにはセクシーであらねばならないということです。方向性が違っていると、いくら努力しても報われません。



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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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