2007年11月28日

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『不動産が危ない!』4

山本 勇作著  2007年11月30日発行  1470円(税込)

不動産ファンド当事者の告発 不動産が危ない!

タイトルの通りの内容です。プロフィールによると、著者は「不動産、金融、投資のスペシャリストで不動産業界や業界周辺経験が長く、ファンド関係者とも太いパイプがあり、広範囲な情報を持つ」そうです。

REIT、証券化、不動産ファンドなどの言葉を知らない人にもわかるように、平易な語り口で書かれています。ポイントとしては、現在の不動産価格の上昇は、好景気や実需のためではなく、不動産ファンドの資金流入によるものであるため、個人投資家はババをつかまされるということです。



とくにファンドの出口戦略として使われているREITについては、しばらく前の新興市場のように長い低迷も予想されるとしています。

本書は「「不動産ファンド当事者」から提供された極秘情報をもとにしている」ということですが、不動産業界に一定の関心がある人であれば、ある程度想像がつく内容です。

個人的には日本の不動産はまだまだ上昇すると考えているので、敢えて反対の立場から書かれている本書を読んでみました。

確かに最近日本のREIT指数は下がっていますが、一時的に調整しているのではないかと思っています。東京などの一等地の不動産が上昇していることが、著者の書かれている通りファンド資金の入流によるものであるということは異論はないのですが、日本における不動産の証券化は長い目で見ると初期の段階にあると思われるので、まだまだ資金が流入する余地はあると思っています。

REITがファンドのイグジットとして使われているということも確かにそうなのですが、現段階においてはREITに投資している個人投資家の数は多くありません。投資に関心がなければ、名前すら知らない人も多いでしょう。ふだんは投資に縁のない身近な人が、REITという言葉を口にしてREITを購入し始めたときが、本当に危ないときなのではないでしょうか。

本書の内容についてはすべては賛同できないのですが、本自体は、近年の不動産証券化についての知識がほとんどない人にもわかりやすく書かれているので、証券化などの新しい不動産の話についてやさしく知りたいという人には読みやすい本であると思います。



investmentbooks at 23:56│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--不動産投資 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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