2008年02月01日
『ビートたけしは「財テク」の天才だった!』
大村 大次郎著 2008年1月31日発行 1575円(税込)
税金モノの本を数多く書いている、元国税調査官大村大次郎氏の新作です。ビートたけしを、節税やビジネスの視点から捉えている本です。
今までの大村氏の本を読んで、似たような内容を期待して本書を買うとやや物足りない面もあるかもしれません。なぜなら、著者にとって、「この本を書くことは転職時からの夢だった」からです。
大村氏の本を買う人は、節税や税務署のやりとりについて現場の実状を知りたくて購入する人が多いと思います。本書には、それらについても簡単に触れられていますが、テーマはあくまでも「経済人」としてのビートたけしです。
漫才ブームの時の月収の増え方について書かれていますが、半年以内に30万→100万円→300万円→700万円→1600万円となったそうです。税金の支払が大変なので、「オフィス北野」を設立したようです。収入の多い個人が節税対策として会社を作るのはよくある話ではあります。
株式投資嫌いが母親の影響であるとか、資産は今でも奥さんが管理しているとか、孫を養子にしているとかエピソード的な話は多いのですが、多くの人が参考にできそうな成功の秘訣のようなものを読み取ることができなかったのは、成功の多くの部分が強烈な個性に拠っているからでしょう。
以前紹介した島田紳助の『ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する』の方が、一般の人にとってはビジネスの参考にはなると思います。
本書はビートたけしその人について興味がある人向けの本です。「経済人」として捉えている視点は興味深いのですが、ビジネスについてビートたけしを通して読むというよりも、ビートたけしについてビジネスを通して読む本であると思います。
このブログで紹介した大村大次郎氏の本









