2008年02月18日

この記事をクリップ! Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーを含むはてなブックマーク

『教えて、金融のこと』4

北村 慶著   聞き手◎斎藤怜子

2008年2月28日発行  1365円(税込)

教えて、金融のこと 北村センセイに聞く30の質問

金融や投資関連の啓蒙書を数多く書かれている北村慶氏の新作です。著者の本はつい先日も『大人の投資入門』という本を紹介したばかりです。先日の本は資産運用がテーマでしたが、本書はタイトルからも明らかなように金融がテーマです。

本の構成としては、大学3年生の女子学生が著者にメールで質問し、著者がそれに答えながらやりとりをするという構成になっています。学生の質問に答えるという形になっているので、全体的には入門書的な内容です。各章のタイトルを見ると学生向けになっているということがよく分かります。



  1. 最初のメール〜サブプライムって何ですか?
  2. 就職したいけど・・・金融機関は大丈夫?
  3. 金融機関の魅力は高収入。期待しても、いいですか?
  4. 金融の仕事の醍醐味って何ですか?
  5. バブルはなぜ起きる?
  6. これからのおすすめはどんな業種?
  7. 金融機関、それも外資系に就職する心構えとは?

章のそれぞれのタイトルからは、学生が就職の際に気になる事柄について主に解説されているということがわかります。業界案内のような内容になっています。

業界と同時に金融について解説されており、サブプライムローンの証券化などの仕組みについても、入門書としてはそれなりに詳しく書かれています。他に金融機関のバランスシートの仕組み、外資系金融機関の高収入の現状と理由、バブルや日本の金融のこれからについても幅広く述べられています。

全体的にはこれからの日本を担う若者に、金融業界の実状、業界のあるべき姿について夢と希望とやりがいを抱かせるような内容です。金融業界に興味のある学生には五つ星の内容と言えるでしょう。いままでの著者の著作のように、分かりやすくポイントが抑えられていることは同様です。

結局のところ、日本人の莫大な金融資産を活かすためには、優秀でやる気のある若者が業界に集まってこないと、いくらシステムを変えても限界があります。人を集めることを含んだ意味でのシステムを変える必要があります。

本書は優秀でやる気のある人を金融機関に引き寄せる働きがあると思うので、今後の日本社会にとっても意味がある本といえるでしょう。少し残念に思うのは、結局のところ外資系の方に優秀な人たちが集まってしまいそうなことです。イギリスのことを考えると、それでも日本にとって十分によいのかもしれませんが。



investmentbooks at 22:05│Comments(2)TrackBack(0)clip!本--ファイナンス理論 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by 北村慶   2008年02月18日 22:17
bestbookさん、はじめまして。
早速に書評、ありがとうございました。
週末作家ですので、本業が忙しくなると、
とたんにかけなくなるのですが、
このように書評を頂戴すると、
頑張ろうという気持ちになります。
(根が単純なもので……)
取り急ぎ、御礼まで。
2. Posted by bestbook   2008年02月18日 23:48
はじめまして、著者よりコメントいただき
ありがとうございます。

本ブログで紹介したくなるような良書を
次々とお書きになるので、ついつい紹介
してしまいます。

今後の御著書も楽しみにしております。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
プロフィール
bestbook
家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
ブックマークに登録
このブログをソーシャルブックマークに登録
このブログのはてなブックマーク数
アマゾン検索
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ