2008年02月19日

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『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い』4

山田 真哉著  2008年2月20日発行  735円(税込)

「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)

以前にこのブログでもご紹介した『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字〈上〉』の下巻です。上巻が発売されてからなかなか下巻が出ないなと思っていましたが、本書のもともとの原稿の量は実際の本の4倍あったそうで、削ることなどにも時間がかかっていたのでしょう。

本書は、まずタイトルが面白いと思います。著者のブログによると、このタイトルについては決定までに一騒動あったようです。著者の本を読むときは、最近は内容よりもむしろそれ以外の部分に興味があります。中身も新書にしては珍しく著者十八番の小説が挿入されていたりします。



「会計」についての本ということになっていますが、目次の終わりに書かれているように、本書では会計という言葉の意味を幅広く使われているようです。本書の内容を一言でいうと、「ビジネスに関係する数字についての読み物」となるでしょう。

話そのものはどこかで読んだことがあるような内容が多いのですが、表現の仕方や読ませ方に工夫があるため、多くの人に読まれやすい本に仕上がっています。外国にもともとあった商品を、日本人が細かい工夫をしてより市場競争力のあるものに生まれ変わらせることを思い起こさせます。

本書と同じく光文社新書から出ている著者の『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 』は160万部売れているそうですが、いろいろな点で商品として工夫されていなければこれほどまでには売れていなかったと思います。

購入した160万人の人の中には、著者の本が出ていなければ、ひょっとしたら会計の本を一生読むことがなかったであろう人もいることでしょう。そう考えると、やはり著者の本には大きな意味があると思います。

新書という媒体は専門書と比べると内容が浅いなどと評価されることも多く、とくにここ数年の新書ブームで新書のイメージは大きく変わり、昔の新書と比べると内容が軽くなったなどと言われることもあります。

しかしながら、雨後の竹の子のように次々と創刊されている新書は、日本人の知的水準をさまざまなレベルで全体的に底上げしているという点で、現代の日本において大きな役割を果たしているように思います。



investmentbooks at 23:03│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--会計 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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