2008年04月05日
『抱かない男の見分け方』
二松 まゆみ著 2007年7月31日発行 1260円(税込)
抱かない男の見分け方―いつまでもラブラブなふたりでいるための指南書
各種調査によると日本はセックスレス大国であるという結果がよく出ますが、本書はどうすればセックスレスにならないかということ、セックスレスになった場合の解決策などについて、女性向けに書かれている本です。
著者は、恋人・夫婦仲相談所の所長をされている方で、男女の関係についての著作が数冊あります。本書では男女それぞれについて、「抱かない男」「抱かせない女」をタイプ別に分類して、特徴、原因、処方を述べています。
セックスレスカップルが増えているのは、近年、男性と女性の役割の違いが少なくなっていることがあると思われます。男女間の役割の違いが大きいほど、男性性・女性性がそれぞれ強調され、セックスは行われやすくなります。
男女間の役割の違いが少なくなると、夫婦を結びつけるために実はセックスが大きな役割を果たすのですが、違いが少なくなるほどセックスは行われにくくなるため、問題を難しくしています。
子育ても夫婦が結びつく重要な要素の一つですが、それはあくまでも子どもの父親・母親としての役割であり、本来の直接的な男女の関係ではありません。言葉によるコミュニケーションも重要ですが、夫婦でなくでもできることです。となると、やはりセックスは男女の関係を続ける上で重要な要素になります。
結婚してから一緒に過ごす時間が長くなっていること、男性と女性の役割の差が少なくなってきていることを考えると、現代はヒトが生物として持っている男女関係のあり方だけでは関係を続けること自体ハードルが高くなっています。何らかの意識的な努力が必要とされていますが、その中に本書のような本を参考にすることも含まれるのでしょう。
本書の最後に「抱かれる女になる10箇条」が書かれています。
- 彼と話すときは、彼の目を見ることを忘れない
- 彼が何かしてくれたら、かならず笑顔で「ありがとう!」
- どっぷり安心させないよう、他の男性にも興味がある素振りをする
- さりげないスキンシップを忘れない
- 淑女モードとエロモードの切りかえを巧みに行う
- 彼のことを1日1個はホメる
- 自分をセクシーに見せるアイテムを知る
- キスは5タイプ以上を使い分ける練習をする
- セックステクニックを人知れず磨き、マンネリセックスと言わせない
- ここぞと言うときにセクシーな会話ができる
2は「笑顔で「ありがとう!」と言われることをする」とすれば、男性の10箇条としてもほぼそのまま使えます。
これらの多くは、体の関係がない男性を誘惑するときに用いても有効です。本来そのためのものかもしれません。体の関係ができても、体の関係がないがごとく振る舞うというのが、これら10箇条の本質です。
本書を読んでいると、恋人・夫婦間でセックスレスにならないためには、「頑張らないといけない」印象を受けるのですが、これは一人のパートナーとだけセックスをすることが前提になっているからです。
一人のパートナーとだけしかずっとセックスできない状態は、生物としてのヒトを考えると不自然な状態です。寿命が延び、男女間の差が無くなっているため、さらに不自然さが増しています。
自然に反する状態をずっと続けるのはおそらく困難でしょう。少し前の日本では、婚前交渉は社会的に容認されていませんでしたが、婚前交渉に対する社会での見方がほんの数十年ですっかり変わってしまったことを思うと、婚外交渉に対する見方も変わると考えることに無理はありません。








