2008年04月10日

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『目からウロコのコーチング』5

播摩 早苗著  2008年4月17日発行  560円(税込)

目からウロコのコーチング―なぜ、あの人には部下がついてくるのか?

約4年前に出版された本が、PHP文庫として出たものです。コーチングという言葉は、最近になって一般的に耳に馴染んできました。本書はコーチングの基本的なところについて、平易に解説されている入門書です。

本書でのコーチングの場面としては、主に上司が部下をコーチングすることが想定されていますが、会社組織のみならず人間関係が存在するところであれば、あらゆる状況で応用できる内容です。



著者は『モテる男の会話術』という本も出されていますが、本書ではホステスさんの例がよく出てきます。最初に相手を受け入れるということを非常に重視されており、本書に書かれていることは、受容的カウンセリングと近い印象を受けました。

「コーチ」という日本語からは、スポーツのコーチを連想してしまうため、コーチングという行為自体が男性的なものではないかという印象を持ってしまうかもしれませんが、本書に書かれているコーチングは非常に女性的です。

女性性の強い、コーチングという行為が広まりつつあるのは、時代が女性化していることが背景にあると思われます。昔のような厳しい上司というパーソナリティは男性性が強過ぎるため、若い世代には受けが悪くなっています。

世界情勢を眺めても、愛や平和という言葉の方が受けがよくなっています。暴力的な言動がマスコミで好意的に報道されることはほとんどありません。

若者は時代の影響を受けやすいので、全般的に女性性が強くなっています。そのため、上司の方にも女性的なコミュニケーションが求められているようで、本書のような本が有用になってきているのでしょう。

本書に書かれていることはパワフルなので、職場などで応用できれば、人間関係がスムーズになるのは間違いないと思います。ただし、やはり内面での男性性は必要であると思います。男性性をしっかりと保持した上で本書の手法を用いると最強でしょう。外柔内剛が今の時代に理想とされる人間像です。

ダライ・ラマのことを数日前に書きましたが、タイプとしては外柔内剛タイプです。暴力を否定し表面的には女性的ですが、宗教的信念がしっかりしているため、内面的には男性性の強さを感じさせます。そのあたりが、今の時代に好意的に報道される要因なのでしょう。

今の時代は女性的になっているますが、あまりに長く女性性が強い状態が続き、内面的にも女性性が過度になると、その反動として男性性が賛美されるような時代、つまり戦争が増えるような時代に変わる恐れもあります。

そうならないためには、どこかに男性性を残してある程度のバランスを保っておく必要があると思います。日本はとくに女性性が強い状態なので、その状態が長く続くと徴兵制復活などの議論が起こってくるかもしれません。



investmentbooks at 23:23│Comments(0)TrackBack(1)clip!本--対人関係 

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1. 目からウロコのコーチング  [ hobo-sickboy- ]   2008年05月02日 06:10
目からウロコのコーチング―なぜ、あの人には部下がついてくるのか?(2004/06)播摩 早苗商品詳細を見る コーチングという技術に興味があり、入門殮.

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
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