2008年04月22日

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『インテリジェンス読書術』4

中島 孝志著  2008年4月20日発行  840円(税込)

インテリジェンス読書術―年3000冊読破する私の方法 (講談社+α新書 317-2C)

サブタイトルにもあるように、年3000冊の本を読まれる著者の読書論です。本書によると、著者は3000冊の本はすべて購入されているようです。

本書は大きく分けて二つのことが書かれています。読書哲学ともいうべき読書についての著者の想いや考え方と、実際にどのように読書をするかという実用的な方法論です。



本書の終わりに「わたしの読書10ヶ条」がまとめられています。長めの文章で書かれているのでここではさらにまとめます。そのため、著者が言いたいことと少しずれができているかもしれません。

  1. 読書には娯楽と知的活動の二つの側面がある
  2. 娯楽の読書はプロセスを楽しみ、知的活動の読書は必要なものだけ読む
  3. 速読を心がける
  4. 知的活動の読書はエッセンスを得ることに集中する
  5. 読書は投資なのでお金を惜しまない
  6. 良書は少ないが読書を続けていると目利きになれる
  7. 同じテーマの本を読み比べる
  8. 一人の著者について深く読む
  9. つまらない本は最後まで読む必要はない
  10. 読んで感動した本はだれかにプレゼントする

最後の「プレゼントする」がとくに参考になりましたが、それ以外は他の読書術の本にもあると思います。本をたくさん読む方は同じような読書法になるのかもしれません。

本書でとくに印象に残ったのは以下の一文です。

「読書とは、あなたが潜在意識のなかで育んでいたなにかを、意識の底から引っ張り出してくれる「鍵」のようなものです。」

著者はこのことを「読書の本質」と書かれていますが、まさにその通りであると思います。読書は自分で気付いていない自分との対話です。でも実は読書に限らず、人生のすべての局面がそうなのかもしれません。

しかしながら、日常生活の一コマからは明確なメッセージを得ることが難しいため、よりわかりやすい表現がされている本という媒体が必要なのでしょう。

読書を極めて潜在意識のささやきに耳を澄ますことができるようになると、本以外からもメッセージを豊富に受け取ることができるようになり、最終的には読書が必要なくなるのかもしれないとも想像します。読書の名人は本を読む必要がなく、中島敦の名人伝に書かれている弓の名人のような境地が待っているのかもしれません。

本書は読書に対して強い思い入れがある著者が書かれた本なので、読書に関心がある人であれば、「潜在意識」が刺激されることでしょう。



investmentbooks at 22:55│Comments(2)TrackBack(0)clip!本--自己啓発 

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この記事へのコメント

1. Posted by えふ   2008年06月07日 00:09
 私も読みました。
 いろいろ興味深いことが書かれてありますが、読んだ本の冊数をどうやって正確に把握するのか、大量読書をなさる方に聞いてみたいです。ひとつひとつ記録をするのでしょうか。
2. Posted by bestbook   2008年06月07日 01:19
本書は売れているようですね。

本著者の場合、本の冊数は購入の記録などで大まかに把握されているのかもしれません。著者とは比ぶべくもありませんが、自分の場合はブログに書いていないものは大まかにしか把握していません。書店での立ち読みも多いので(汗)。

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
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