2008年05月11日
『3つの真実 人生を変える“愛と幸せと豊かさの秘密”』
野口 嘉則著 2008年5月24日発行 1300円(税込)
ミリオンセラー『鏡の法則』の著者による新刊です。サブタイトルにあるように「愛と幸せと豊かさ」がテーマです。前作同様、今回も対話を中心とした物語形式になっています。
「3つの真実」が何かについては、すべて伝えるとネタバレになってしまうので、ここではすべては書きませんが、そのうちの1つは前作の主題である「鏡の法則」です。本作は、前作よりスピリチュアル度がより増しているように感じました。
本全体にスピリチュアルなエネルギーが込められており、読みすすめるにしたがって、そのエネルギーが伝わってきます。敏感な方であれば、持っただけで感じることがあるかもしれません。
本書に書かれていることは、本来ならば宗教が受け持っている領域です。昔であれば、お寺で法話として語られているような内容です。また「内面化ワーク」として書かれていることは、内観などの宗教的行法に通ずるものがあります。
前作はミリオンセラーでしたが、ミリオンセラーになるということは、多くの人々がスピリチュアルな癒しを求めているということです。現代の日本では、スピリチュアルな癒しを与えてくれる場が乏しいためでしょう。
本来ならばお寺などがその場を提供するはずなのですが、日本のお寺を全体として考えると、十分な機能を果たしていないようです。心ある一部の僧侶は試行錯誤されているようですが、その流れが仏教界全体に浸透しているとは言えません。
時代の流れとしては、今後ますます成功ということが多く語られるようになると思います。成功というと一般的には仕事、お金などの物質的な側面が強く語られるのですが、本書を読むと、本当の成功とはスピリチュアルな要素が強いということがわかります。
本書を読んでいると、物質的な成功とは、それを成し遂げた人にスピリチュアリティの必要性を気づかせるための手段なのではないかとさえ思ってしまいます。物質的に成功してスピリチュアルな気づきがないと、不全感が強くなるためです。
そのように考えると、物質的な成功をどんどん追い求める方がよいと思います。物質的に満たされないと、スピリチュアルな問題意識も生じにくいことがあるためです。釈迦が出家したのも、物質的なことがすべて満たされた後に、それでも満たされないものがあると感じたためです。









