2008年05月17日
『「俯瞰」でわかる決算書』
中村 亨著 2008年4月17日発行 1575円(税込)
マインドマップ的読書感想文で存在を紹介されていた本です。だいぶん前に注文したのですが、アマゾンでしばらく在庫切れだったようで、最近ようやく入手できました。
「俯瞰」とは話し言葉ではあまり使わないと思いますが、高い視点から見下ろして眺めることです。決算書の本は数多く出ていますが、数多くあるので差別化が難しく、タイトルは決算書本の重要なポイントのようです。決算書本の『財務3表一体理解法』が売れ続けているのはタイトルのよさもあると思います。
本書は初心者向けの本であり、極めて平易に書かれています。「損益計算書」という言葉を知らないような方も読者の対象になっているようです。五つ星をつけましたが、ある程度の理解がある方だと物足りなく思うかもしれません。
「俯瞰」なので、細かいことは積極的に省かれています。決算書も馴染みがあってわかりやすい企業のものばかりであり、財務3表に絞って解説されています。簿記の細かい知識の解説は一切なく、無駄を省き焦点を絞って決算書を読み解くカギがまとめられています。
著者も書かれているように、本書を読んで一通りのポイントをつかんだ後は、なるべく数多くの決算書を俯瞰的に読むのがよいと思います。もしも本書の続編ができるのであれば、実例が数多く載せられている本だとより勉強になります。
東京ドームホテルの上にある喫茶で本書を読んでいたのですが、本書にたまたま東京ドームの損益計算書が出てきました。年間の売上高が約1000億円と出ていましたが、一日の売り上げが3億円弱です。東京ドームシティを「俯瞰」しながら、一日3億円の売り上げに思いをはせてしまいました。今日は土曜日であり、野球の試合もあったのでもっと多かったことでしょうが。
本書を読んでいなければ一日あたりのおおよその売り上げはわかりませんでしたが、東京ドームシティを歩き回っているうちにだいたいの売り上げを自分でおおざっぱに考え出せるようになれれば、決算書を読むのがより面白くなるのかもしれません。
本書は新社会人になってこれから決算書についても勉強をしようとしている方、過去に決算書の本を読んで理解しにくかった方、株式投資をするために決算書を「俯瞰」しようとしている方、転職を考えているときに転職候補の企業の財務状況についておおざっぱに把握しておきたい方などが読まれると価値が高い本であると思います。
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この記事へのコメント
ご紹介恐縮です(汗)。
この本を読まれた別の同業者さんからも、確かに「物足りない」というような感想が寄せられてたんですが、ターゲットとしているのは、日頃この手の本を読まない方なのでしょうね。
そしてドームホテルといえば、鮒谷周史サンがよく出没してるというので有名なところですね(笑)。
それにしても、ホテル内の喫茶で読書とはサスガです(汗)。
本書は決算書に馴染みのない方には非常に薦められる本です。たしかにターゲットの読者層を明確にするのはポイントですね。
ドームホテルの最上階の喫茶は、眺めがよく空いていて快適に長居ができます。
ホテルの最上階の喫茶にしてはティータイムのコーヒーも高くなく(たしか600円+サービス料10%でおかわり自由)、コストパフォーマンスもよいと思います。
追記:コーヒーの価格は700円でした。消費税とサービス料がついて800円くらいです。800円だと1000円に近いので、割安感はないかもしれません。









