2008年05月27日
『会社のルール』
パット・ハイム/スーザン・K・ゴラント著 坂東 智子訳
2008年4月15日発行 1575円(税込)
会社のルール 男は「野球」で、女は「ままごと」で仕事のオキテを学んだ
女性向けに書かれた本です。男性性が支配するビジネスの場で、女性がいかに男性性を意識して振る舞うべきかが、アメリカの本らしく実用的にやさしく解説されています。
本書にはいくつかの前提があります。ビジネスはゲームである、ビジネスの世界は男性性のルールが支配している、男性は男性的に女性は女性的に考え振る舞うなどです。
アメリカと日本のビジネス社会を比較すると、アメリカの方が男性性が強くなっています。例えばアメリカはトップダウンですが、日本では女性性もかなり必要とされ、より合議的にビジネスが進行します。
そのあたりを割り引けば、本書はクリアに男性性と女性性を対比させて書かれているので、職場における男性性と女性性に違いを理解するのに有用な本です。出世やパワーゲームは男性的な事柄なので、意識的に男性性を発揮すると、会社での地位が上がりやすくなります。
本書で書かれている7つのルールは以下の通りですが、アングロサクソン的な感じがします。
- トップの言うことには逆らわない
- 対立を恐れない
- チームプレイに徹する
- リーダーらしくふるまう
- 自分を有利に見せる
- 批判されてもめげない
- ゴールをめざす
本書は女性向けに書かれていますが、男性にも女性性が内在しているので、男性が読んでも十分に役に立つと思います。最近は男性が女性化しているので、自分の男性性を取り戻すためにもよいと思います。
本書ではビジネスは男性的なルールが支配すると書かれていますが、実際は両方必要です。とくに日本においてはそうです。重要なのは、自分の行っていることを意識することです。
本書は、職場で気が付いてみたらなんとなく支配されている、出世したいのになぜか遅れてしまうという人が読むと得るところが大きいと思います。
一人の人間の内部における男性性と女性性の統合は、ビジネスのみならず恋愛などにおいても大きなテーマですが、本書はビジネスを通じて世の中に隠れている男性性と女性性の構造についての理解を深めることができる本です。








