2008年06月13日
『ゆるみ力』
阪本 啓一著 2008年6月9日発行 893円(税込)
先月創刊された日経プレミアシリーズの第二弾です。今月は現時点で二冊発売されており、本書はそのうちの一冊です。ちなみにもう片方の一冊は『人事と出世の方程式』というタイトルで、ざっと見たところこちらも面白そうでした。
本書は「ゆるみ」ということについて、ビジネスを中心とするさまざまな場面で具体例を豊富に用いらながら解説されています。「ゆるみ」は内容のみならず、著者の文体にも感じることができます。以下に挙げる章についても、第一章、第二章・・・ではなく、一の湯、二の湯・・・などと名付けられています。
- 人間関係に効く!
- トラブルに効く!
- プロジェクトに効く!
- リーダーに効く!
- キャリアに効く!
- お金に効く!
- 健康に効く!
それぞれの章の終わりにあるコラムについても「休憩所」となっており、全体のコンセプトに統一感があります。
日経関連の本としてはめずらしく非常にスピリチュアルな雰囲気が漂います。途中で著者の推奨されるスピリチュアリズムの書籍が紹介されているのですが、いずれも「コテコテな」本です。
序章は「かけ湯」となっており、「今に生きる ナウ・アンド・ヒア」というタイトルです。このタイトルを見ると、『ビー・ヒア・ナウ―心の扉をひらく本』というスピリチュアル本の古典が思い浮かびます。
本書のテーマは「ゆるみ」ですが、なぜゆるむことが重要なのでしょうか。なぜならば、ゆるんでいないところ=コリは苦しみの原因となるその人の心のこだわりが詰まっているからです。
ゆるむためには二つの方法があります。一つは体をゆるめること、もう一つは心の気づきを得ることです。この二つは表裏一体であり、体をゆるめると気づきが得られやすくなり、気づきを得ると体がゆるみます。
本書は気づきを促すことにより心身をゆるめる本です。ふだん仕事を一生懸命にやる人ほど、バランスを取るため本書の意味は大きいと思います。









