2008年08月10日
『投資の達人探訪』
川崎 さちえ著 2008年9月5日発行 2415円(税込)
7名の日本人投資家へのインタビュー集です。投資家へのインタビュー集というと、翻訳物ですが『マーケットの魔術師』のシリーズが有名です。インタビュワーかつ著者の川崎さちえさんは、ご自身も投資家であり、投資関連の著作もある方です。
本書は400ページ以上の大部の本で、一人一人のインタビューもボリュームがあります。インタビューを受けている方々を以下に挙げますが、投資本業界では有名な方々です。
- 空 隼人(はやぶさ)氏
- 内藤 忍氏
- 山中 康司氏
- 三村 雄太氏
- 大竹 のり子氏
- 石田 和靖氏
- DAIBOUCHOU氏
デイトレから金融占星術まで幅広く取り扱われています。『マーケットの魔術師』シリーズは投資家・投機家のインタビューから投資哲学や投資の手法を学び取ることに主眼がおかれた本ですが、本書はインタビューを通じて投資家の素顔や本音にせまるような内容です。
インタビューの最後にそれぞれの方々の手法についてのまとめはありますが、本書のインタビューで面白いのは、投資手法の内容そのものよりも、著者が個人的に興味を持って突っ込まれている部分です。
そのような意味においては、『マーケットの魔術師』のような投資手法や投資哲学などの内容を期待して買うと、やや期待はずれに終わってしまう可能性もあります。
個人的には、本書に載っている方々の本にはだいたい目を通したことがあるので面白かったのですが、投資を学ぶ初期の時点で本書を読むと理解しづらい点も多く出てくるかもしれません。
本書の版元であるパンローリング社が出している投資関連の書籍は、コアな投資家や投機家を対象にしているものが多く、本書も一般の読者はあまり想定されていないのかもしれません。
しかしながら、投資家・投機家に直接インタビューした本書のような本は貴重であると思います。なぜなら、投資はアートとしての要素があり、話し言葉が微妙な芸のニュアンスを伝えてくれることがあるからです。
本書はバラエティに富んだ方々にインタビューされているのですが、今後さらにインタビューの企画があれば、ヘッジファンドや法人の資金運用で高パフォーマンスを上げている日本人ファンドマネジャーの方にも話を聴けると面白いのではないかと思います。









