2008年09月10日

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『ナポレオンで仕事上達』4

齋藤 孝著  2008年9月10日発行  740円(税込)

ナポレオンで仕事上達 (角川oneテーマ21 B 112)

自己啓発色の強い本を数多く書かれている齋藤孝氏の新刊です。角川oneテーマ21の一冊として出ているのですが、数ヶ月前に同じ著者の『フロイトで自己管理』が出ています。両書のタイトルからするとシリーズ化されるように思います。

ナポレオンは著者のロールモデルだそうで、著者にとってとくに思い入れの強い偉人のようです。ナポレオンと著者はハイパーアクティブさが似ているのかもしれません。



齋藤孝氏からは求道的な武術家が連想されるのですが、本書からもそのような雰囲気を感じることができます。著者の本は求道的な資質がある方には共鳴できる部分が多いと思いますが、のんびりしたい方とは波長が合わないかもしれません。

ナポレオンはもともとが軍人なので、本書には戦略についての話も数多く出てきます。ビジネスも戦略的な考え方をするので、ビジネスについても言及されており、ドラッカーも何度か本書に登場し、本書はビジネスマンもターゲットにしているようです。

ナポレオンといえば偉人伝です。子供の頃にナポレオンの伝記を読んだ方も多いと思いますが、大人になってからナポレオンについてまとまったものを読む方は伝記を読んだ人ほどには多くありません。

ナポレオンの戦略的思考や仕事術を学ぶためには、大人になってから読んだ方が役立つ点も多く、そのような意味において著者の目の付け所はさすがと言えるでしょう。

終わりの方で「ビジネスフェロモン」という言葉が出てきたのが概念として興味深く思いました。著者によると、ビジネスで成功した人からこのフェロモンが出ているのを感じることができるらしいです。

著者によれば、異性を惹きつけるフェロモンがない人でもビジネスで成功して「ビジネスフェロモン」が出るようになると異性が寄ってくるということです。

男性の性的魅力の多くは、集団内における資源獲得能力の大きさによって決まることを考えると、これは納得のいくことです。男性のフェロモンそのものかもしれません。

ナポレオンは若いころ女性にモテなかったということですが、超人的なバイタリティの裏には、性的な欲求が隠されていたのかもしれません。もしもナポレオンがもともと女性にモテていれば歴史に残るような偉人にはなっていなかったかもしれません。

個人の性的なエネルギーは歴史に大きな影響を与えることがあるよい例です。性的エネルギーの間接的表現として男性によるビジネスや芸術などのさまざまな活動が生じることを考えると、人類の進歩にとっては簡単には個人の性的なエネルギーが単なる異性との交渉で解消されない方がよいのかもしれません。



investmentbooks at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--自己啓発 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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