2008年10月21日
『空気の読み方〜「できるヤツ」と言わせる「取材力」講座〜』
神足 裕司著 2008年10月6日発行 756円(税込)

空気の読み方~「できるヤツ」と言わせる「取材力」講座~ (小学館101新書)
タイトルは「空気の読み方」となっています。サブタイトルに「取材力」と書かれていますが、そちらの方が本書の内容をよく表しています。本書は出版されてから数週間経ちますが、「空気の読み方」本と勘違いしていて、買うのが遅くなってしまいました。
著者は仕事での取材経験が豊富な方です。取材について、「準備編」から「スーパーテクニック」まで、現場で得られたコツがエッセイ風に書かれています。
何かについて上達するためには、とりあえず数をこなすことが重要ですが、取材も同様のようです。本書では、数をこなすことによって得られた知恵が数多く挙げられています。
自分は取材などはしないと思われる方もいるかも知れませんが、他者とのコミュニケーションは、ビジネスにしろプライベートにしろ、すべて取材の要素があるといえなくもありません。そのような意味においては、本書はほとんどの方に役立つ内容が書かれています。
本書では明らかには書かれていませんが、本書の内容は男性が女性とコミュニケーションを取るときの方法論としても読み替えることができます。本書に書かれているテクニックの多くは、いかにして取材ということを相手に意識させずに取材するかということに関係するからです。
営業の場合でも、営業らしさをなくすことがポイントであることと同じです。本書に書かれていることを、さまざまな状況において読み替えることができれば、取材のみならず多くの状況において応用できます。
言葉というものは意識との深い関係性があります。言葉は情報をそれに乗せることにより、コミュニケーションにおいて正確さとしての情報量を増やしますが、人を意識的にしやすいため、コミュニケーションのスムーズさを損なうこともあります。言葉は諸刃の剣です。
言葉は意識との関係性が深いのですが、使い方によっては無意識に働きかけるツールともなります。自分が用いている言葉が相手を意識的にしているか、それとも相手の無意識に働きかけているかについては、多くの人が意識していません。本書に書かれているのは、そのことを意識化するための方法であると思います。








