2008年11月27日

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『小さな飲食店 開店・経営 儲けのバイブル』5

鬼頭 宏昌著  2008年11月30日発行  1890円(税込)

小さな飲食店 開店・経営 儲けのバイブル
小さな飲食店 開店・経営 儲けのバイブル

本書は著者の4冊目の本です。このブログを始めたのは約2年前でしたが、著者の処女作はブログを開始して2冊目に紹介させていただいた本だったこともあり、印象深く記憶に残っています。

過去の著者の3冊の本は以下の通りです。タイトルにある飲食店経営のみならず、ビジネスや人生に理解に通じ、いずれも素晴らしい本ですが、とくに最初の本がおすすめです。



『小さな飲食店 成功のバイブル』

『小さな飲食店真実の店長バイブル』

『小さな飲食店 黒字経営の原理原則100』

本書を含めてすべて「小さな飲食店」とあり、シリーズ化されています。

本書は1年ぶりの著者の新刊ですが、プロローグに「不況時代の飲食店経営」とあるように、これからの経済状況の予測が取り入れられた内容になっています。

これまでの本は原理原則、株でいうとファンダメンタル的なことについて書かれていましたが、本書は市場の状態、株でいうと相場の流れについても加味された内容になっており、プロローグで以下のように書かれています。

「本書を出版することは、私にとってもかなり覚悟のいることでした。今までの著作のように、原理原則を理論立てて解説するのではなく、私の意見と実体験をベースに述べているので、その考え方に共感できる方と、共感できない方にはっきりと分かれると思います。」

ちなみに自分は共感する方でした。これから不況になるかどうかについては、意見が分かれるかもしれませんが、本書に書かれている不況時の飲食店経営については、たとえ不況にならないにしても普遍性があるので、これから不況にならないと考えている方にも参考になると思います。

本書は飲食店経営の本ですが、企業経営をされている方であれば、参考になるところが多いと思います。著者の本には、事業を株式の銘柄のように考えて、投資したり、損切りしたりとポートフォリオ管理する視点があるのがとくに参考になります。

ポートフォリオ管理の視点は、事業のみならず、飲食店のメニューなどについても応用されており、全体的に投資的な視点が貫かれていると思います。一つ上の視点から全体を俯瞰し、それが階層的に入れ子構造になっています。

その階層構造の一番上は人生のようで、運命論的な話なども出てくるのが興味深いところです。運命論的な部分は直観とも関係するようですが、全体的には理論と直観が調和が感じられます。

現実的な話としてとくに参考になるのは、御自身の飲食店経営やコンサルティングから経験的に得られた失敗事例がいくつか紹介されていることです。実際に経験しないとわからない失敗の話は、経営者にとって値千金ではないでしょうか。場所を知っていさえすれば避けることができる地雷を踏まないことは、経営ではクリティカルな問題です。

最初に書いたとおり、著者の本のタイトルにはすべて「小さな飲食店」という言葉が含まれています。本書もそうですが、ビジネスや人生全般に通じる内容が豊富であり、飲食店経営に縁がない方でも有益な本です。



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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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