2009年01月10日

この記事をクリップ! Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーを含むはてなブックマーク

『カリスマ編集者の「読む技術」』5

川辺 秀美著  2009年1月22日発行  777円(税込)

カリスマ編集者の「読む技術」 (新書y)カリスマ編集者の「読む技術」 (新書y)
著者:川辺 秀美
販売元:洋泉社
発売日:2009-01-07
クチコミを見る

著者が「カリスマ編集者」なのは、ビジネス書の編集者として執筆者を発掘し、次々と異色のヒット作品を世に送り出されたからだそうです。有名どころでは以下のものがあります。



ウケる技術
ウケる技術

夢をかなえるゾウ』の著者のデビュー作です。本書は文庫化(『ウケる技術 (新潮文庫)』)されています。

 

東大生が書いたやさしい株の教科書
東大生が書いたやさしい株の教科書

本書はその後シリーズ化されています。今でもよく書店で見かけるシリーズです。

本書は、著者の編集者、読書家、そしてビジネスパーソンとしての立場から、本の読み方や人生への活かし方について述べられている本です。

情報の受け皿となる「自分軸」の必要性が書かれていますが、著者の「自分軸」も書かれています。それらは「仏教」「空海」「心理学」「自己啓発」「科学」「ベストセラー」「池波正太郎」だそうですが、これらのことから著者がどのような方かの一端を知ることができます。

ちなみにこのブログの軸を7つ挙げるとすると、比重にばらつきはありますが、「投資」「経済」「ビジネス」「お金」「欲望」「セクシュアリティ」「スピリチュアリティ」になると思います。

本書で提唱されている「読む」ということは、以下のことを示すとのことです。

ー分の思考を整理する→⊇慣化する→9堝阿垢

これらの3つはサイクルになっています。の行動するというアウトプットで一つのサイクルで、単に本を読むことだけではありません。

読む分量としては、年間120冊とされています。今まで本をあまり読んでこなかった人でも、読んだ本が300冊くらいになると、見えてくるものがあるそうです。本が好きな方であれば、以下の話は面白いと思います。

「多読家の方なら理解していただけると思うのですが、私などは本屋に入ると、「本に選ばれている」という感覚になります。本に魅入られる、つまり私が主体的に選んでいるわけではなく、「あんたが読む本はこれだよ、ホイ、買ってちょうだいよ、ホレ」などと本から話しかけられているように感じるのです。」

似たようなことであるのは、ある本を持っているうちに体が軽くなるような感覚です。そのような本はためらうことなく買ってしまいます。

著者は過去に悩まれた時期もあるようで、読書にもその影響が出ているようです。読書は自分探しのためのよい方法です。本を通じて自分の中に入ることができます。卵がふ化する前に暖められているような状態で、外側からだけ見ると卵には変化はありませんが、内部では変化が起こっています。

本書には、プロの編集者らならではの本についての着目点なども書かれてあり参考になります。本を商品としても眺める視点がある本として、本書は勝間和代さんの『読書進化論』と近いものがありますが、勝間さんの本は書き手の視点で、本書は編集者の視点でということでやや異なります。

東京の「本屋さんツアー」のモデルコースも書かれていましたが、ちょっとハードな行程のようです。たくさんの書店に行くのはよいのですが、肝心の本を眺める時間があまりないかもしれません。

本書は本に対して、職業的な面も含めてさまざまな角度から関わってきた著者の本に対する思いが表現されている本です。本が好きな方であれば、興味深く読めることでしょう。

本書はふだんあまり本を読まない方にとくに読んで欲しい本ですが、本書のような本を読むのはふだん本をたくさん読んでいる人になってしまうのでしょう。



investmentbooks at 23:55│Comments(4)TrackBack(1)clip!本--自己啓発 

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. カリスマ編集者の「読む技術」 (新書y) (新書y)  [ 書評リンク ]   2009年01月11日 19:43
書評リンク - カリスマ編集者の「読む技術」 (新書y) (新書y)

この記事へのコメント

1. Posted by ホリ   2009年01月11日 22:38
こんばんは。
読書進化論に近い本なのですね。
読書進化論のPRで勝間さんは、この本を3人の方に読んでいただきたいと言っておりました。
その内の1人が『読書のヘビーユーザー』とのことです。

やはり読書好きの方が読みそうなテーマですね!
2. Posted by bestbook   2009年01月11日 23:56
ホリさん、コメントありがとうございます。

本に対して思い入れがある著者が読書について書かれているということで、『読書進化論』に近いものを感じました。

著者と考え方は異なる点もあると思いますが、本書は読書好きの方であれば、きっと面白く読めることでしょう。著者との違いも楽しめると思います。

読書好きの方にオススメです。そうでない方にもオススメですが、読書好きでない方は、このブログはあまり読まれてないかもしれませんね。
3. Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文   2009年01月12日 01:45
(。´Д⊂) ウワーン、また先越されてしまった〜!
一応私も明後日辺りに投稿予定で、下書き投稿済みなんですがー(涙)。

あと、「読書進化論」は「本の売り手の視点」が先鋭すぎます(笑)。
私はむしろ、「本を売りたい」という色々な著者さんに激プッシュしているという・・・。
4. Posted by bestbook   2009年01月13日 00:28
smoothさん、コメントありがとうございます。

smoothさんのところとは「棲み分け」がうまくできていると思いますが、読書本はたまに重なるようですね。こちらでたまたま早く紹介した場合でも、読者の方はこちらでは本の存在を知るだけで、smoothさんのところで確認して購入しているのではないかと(笑)。

下書きの原稿をお持ちとは流石です。自分は旅行に行く前くらいしか下書きはしていません。

「読書進化論」は、お書きの通り、自分が本を書く立場の方であればとくに役立つ情報が多いと思います。勝間さんの本が売れるのも納得いきます。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
プロフィール
bestbook
家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
ブックマークに登録
このブログをソーシャルブックマークに登録
このブログのはてなブックマーク数
アマゾン検索
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ