2009年02月27日
『知っているようで知らない 「法則」のトリセツ』
水野 俊哉著 2009年2月26日発行 1260円(税込)
知っているようで知らない 「法則」のトリセツ
著者:水野 俊哉
販売元:徳間書店
発売日:2009-02-26
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本書は今日初めて書店で目にしましたが、すでに以下のメジャーな書評ブログで記事になっています。
マインドマップ的読書感想文:「知っているようで知らない 法則のトリセツ」
404 Blog Not Found :成功本100冊分のエキス - 書評 - 法則のトリセツ
本書は著者の4冊目の本です。今までの3冊は一定のフォーマットに基づき、成功本やマネー本を紹介するという形式でしたが、本書では自由度の高いスタイルになっています。
本書では以下のようなジャンルの法則が解説されています。
- 職場の法則
- 仕事の法則
- ビジネスの法則
- 勉強の法則
- 心の法則
- 成功本の成功法則
以上のように大きく6つのパートの分けられていますが、そこからさらに細かく分類されており、それぞれの末尾に分かりやすいまとめがあります。
ビジネス書や自己啓発書を読まれている方であれば、名前は聞いたことのある法則もあると思いますが、すべてを知っている方はあまりいないと思います。
本書では数多くの法則が紹介されているので、ページをめくって読んでしまいますが、実は本書で解説されている法則は、一つ一つがそれぞれ一冊の本のテーマになるくらいに価値のあるものです。
一つでも実践できればそれだけで人生を変えてしまう場合もあるかもしれませんが、内容が濃密なので実際に応用するためには、意識的になる必要があります。
すべてついて意識的になるのは難しいので、本書を読んで自分にとって感じるところのある法則についてはさらに意識的になるために、本書で紹介されているその法則が解説されている本を読んで実践してみるのも本書の一つの利用の仕方です。
本書の特徴の一つに扱われている法則の幅広さがあります。成功法則にについては世俗的なものから精神的なものまで、だいたいのものが網羅されていますが、これは本書にもところどころに書かれている著者の経験の幅広さが反映されているのかもしれません。
「情報収集・整理に関する法則」の中で書評ブログが5つ紹介されていますが、ありがたいことに本ブログもご紹介いただいています。
著者のシリーズが面白いのは、仕事に没頭されている感じや著者御自身が成功の過程にある体験を、著作を通じて進行形で共有できるところにあります。そのあたりの読後感は、勝間和代さんの本と通ずるものがあるかもしれません。
両者に共通しているのは、やはり没頭されていることです。本書で分かりやすく説明されているように、法則はすでに使われるべく数多く存在しているのですが、その法則が生きるには、人に実際に利用される必要があります。
法則は人に利用されるのを待っているのかもしれません。本書が存在しているのも、法則が活用されたためでしょう。法則は人間が認識と活用をして初めて完全な法則になります。人間と法則は相互補完関係にあり、本書はその結合の結果です。
本書は法則と人間の結合の結果ですが、その結果が法則の説明になっているのが面白いと思います。本書は法則と結合して何かを産み出したい方におすすできる本です。