2009年03月16日

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『選び抜く力』4

伊藤 真著  2009年3月10日発行  740円(税込)

選び抜く力 (角川oneテーマ21)選び抜く力 (角川oneテーマ21)
著者:伊藤 真
販売元:角川グループパブリッシング
発売日:2009-03-10
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司法試験の指導者として著名な方ですが、最近は本書のような人生指南的な本も書かれており、よく売れているようです。著者は多くの点で人を導くことに関心をお持ちのようです。

本書のタイトルは『選び抜く力』ですが、「選ぶ」ではなく「選び抜く」というところに本書のエッセンスが凝縮されているように思います。本書の目次は以下の通りです。



  1. 選び抜く力とは
  2. 選び抜く勉強法
  3. 選び抜く人生
  4. 人生の不安と向き合う
  5. 選び抜くための知恵
  6. 社会を変える選択

本文中では著者が強調したいところが太字になっており、ポイントが分かりやすくなっています。このあたりも、著者の長年の受験指導の影響が感じられます。印象に残った部分をいくつか抜き書きします。

「人は迷う生き物である。確信を持って言えます。」

成功した人は迷いがなかったかのように見えることがありますが、著者は自分自身を含めて誰でも迷うことがあると強調されています。迷う自分をまずは受け入れるのが重要なようです。

「客観的合理性は一見、公平なようでもあり、これにやたらとこだわる人もいますが、私は「主観的合理性」を大切にすべきと考えます。」

「主観的合理性」とは馴染みのない言葉ですが、本書のキーワードの一つであり、自分できめた「合理性」のことだそうです。

「主観的合理性」を大切にするためにまず必要なのは、自分の中で合理性を判断できるようになることですが、これは最初から自信を持ってできるものではなく、自分で判断し続けているとできるようになるものでしょう。

「ワクワクしていられれば少々の困難には立ち向かえる。ワクワクできなければ人生つまらないじゃないか、と考えたわけです。」

「主観的合理性」の判断基準の一つがこの感覚のようです。

「自分が一番やりたいことは何なのか、という問いを常に持っておかなければいけませんし、それがなければ、新しい環境に全力で打ち込むことは難しいと思います。」

「一番やりたいこと」を意識するのは難しいのですが、このあたりは人生に取り組む際の真剣さから分かってくるものなのかもしれません。

全体から著者の真面目さが伝わってきます。司法試験時代の勉強のエピソードも出てくるのですが、そのエピソードからも著者の真面目さがうかがわれました。

司法試験は最難関といわれていた試験なので、合格するためには人生の一時期である数年間、本書のような真剣な心構えで過ごす必要があるのでしょう。ふつうはそのように数年間過ごすだけでも大変です。大変であることは司法試験が難関であることからも分かります。

試験に合格するとまた通常のペースに戻ることが多いと思いますが、著者はずっとそのような心構えで人生を過ごされているようです。やはり名前で世に知られるような方は違うように思います。



investmentbooks at 23:27│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--人生指南 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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