2009年03月19日

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『会社に人生を預けるな』4

勝間 和代著  2009年3月20日発行  777円(税込)

会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)
著者:勝間和代
販売元:光文社
発売日:2009-03-17
おすすめ度:4.0
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勝間和代さんの新刊です。本書のテーマは個人の人生のおけるリスク管理についてであり、今までの著作と同様、主体的に生きることがテーマになっています。

単なる「危険」という意味ではなく、ファイナンス理論に由来する「ばらつき」といういう意味におけるリスクの概念も一般的になりつつありますが、本書におけるリスクもそのようなニュアンスがあります。



本書の目次は以下の通りです。

  1. 会社に人生を預けるな
  2. リスク・リテラシーを磨く
  3. 「お上」に人生を預けるな
  4. 21世紀のパラダイムシフト

本書ではなぜ自らリスクコントロールするべきなのかが、著者の体験も交えながら理路整然とわかりやすく書かれています。

勝間和代さんの本の多くは、以下のような役割があると思います。

  • 多くの人が漠然と不全感を感じてはいるにも関わらず、なぜそのような状態になっているか明確な理由がわからない人にその原因を説明する
  • 物事がわかっている人でも、それをわかりやすく解説できない人に分かりやすい解説方法を示す

わかっていない人とわかっている人の立場は逆ですが、いずれにしても明確にできないことに共通点があります。

自分の頭で考えることの重要性が終わりの方で強調されていますが、本書で著者が最も言いたいのはこのことでしょう。自分の頭で日本の労働問題や政治・経済を考えると、本書に書かれていることはある程度自然に導かれるようです。

いろいろ考えて本書と異なった結論が出たとしても、意見が異なるもの同士が議論すればよいと思います。意見が異なっていても、真剣に考えて結論が出たのであれば、十分に議論する意味があります。意見が一致しても、十分に考えられていないと良くありません。

本書ではさまざまな点からリスクを主体的に取ることの大切さが解説されていますが、そのようにする最も大きな意味は、そうすることは納得いき楽しいからです。人生の後悔の多くはリスクを取らなかったことです。

日本人一人一人が主体的に生きるようになれば、必ずしもうまくいっていると思えない現在の日本の状況は、自然によい方向に変化すると思います。

公教育は単なる知識ではなく、本書のような人生を歩む上での基本的な考え方がまず教えられるのがよいと思いますが、日本ではいまだに「由らしむべし」なのかもしれません。

勝間さんの本はふだんから本を読む人によく読まれていると思いますが、問題はふだんあまり本を読む習慣のない人に本書のような考え方をいかに伝えるかです。やはりテレビや義務教育ということになるのかもしれません。



investmentbooks at 23:58│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--人生指南 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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