2009年04月01日

この記事をクリップ! Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーを含むはてなブックマーク

『小飼弾の「仕組み」進化論』4

小飼 弾著  2009年3月20日発行  1575円(税込)

小飼弾の 「仕組み」進化論小飼弾の 「仕組み」進化論
著者:小飼 弾
販売元:日本実業出版社
発売日:2009-03-19
おすすめ度:4.0
クチコミを見る

本書はまだ発売されて日が浅いのですが、すでに多くのブログで紹介されているためか、発売されてかなり日が経っているような感覚があります。著者は著名なアルファブロガーである小飼弾さんです。

本書のテーマは仕組みです。仕組みについての本は数多く出ていますが、本書は仕組みの応用ではなく仕組みそのものを扱っており、その点が類書とひと味違っています。



本書の目次は以下の通りです。

Part0 仕組み作りが仕事になる
Part1 仕組みの仕組み 仕組みを作る前に知っておきたいこと
Part2 仕組みを作り直す 目の前の仕事を20%の力でこなす仕組み
Part3 仕組みを使う 仕組みのコストとテストを考える
Part4 仕組みを合わせる チームで仕組み合うために
Part5 仕組みと生物 「新しい仕組み」を作るヒント
Part6 仕組みの未来

著者はプログラマーでもあるため、プログラミングやIT管理のことについて多く語られていますが、ビジネス書や生物学からも洞察が得られています。

本書の内容は医療に応用できると強く思ったのですが、本書は読んだ方の仕事に応じて各自そのように感じられるのかもしれません。なぜなら本書は「メタ仕組み」だからです。

本書は平易な言葉では書かれていますが、高度に抽象化されているので、実際に応用するのは言葉で説明されているほどはやさしくはないかもしれません。本書を読んですぐに自分に応用できる方であれば、本書のような内容は自分である程度思いついているはずだからです。

本書のエッセンスを応用することは十分役に立つと思いますが、本書の内容はむしろ自分で仕事をしたり、本を読んだり、考えたりしながら、自分で到達する目標のレベルが書かれていると考えるとよいかもしれません。

仕組みの中でも一番の仕組みは、自分が自動的に成長できるような仕組みを作ることですが、本書にはそのヒントになるようなことが書かれています。本書を読む一番大きな意味はその部分にあると思います。

仕組みを作る上で最も難しいのは、人間の心理を仕組みに含ませることですが、本書ではその点も考察されています。人間の心理の中でも、最も難しいのは、自分の心理を含んだ仕組みを作ることです。

なぜなら、他者については無意識の部分についても、客観的に観察することができますが、自分の無意識は認識するのが困難だからです。自分の無意識をコントロールする仕組みを作らないと、自分自身を含んだ仕組みを作ったとは言えません。

仕組みという言葉がこれほど受け入れられる理由は、仕組みを作ることが無意識の作用を意識化し、そしてその後に意識を無意識化することを簡単な言葉で表現しているからでしょう。仕組みを作るという作業は、無意識を意識化し意識を無意識化することがその本質であると思います。



investmentbooks at 23:40│Comments(0)TrackBack(1)clip!本--人生指南 

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. 小飼弾の「仕組み」進化論  [ hobo-多読多評- ]   2009年04月18日 07:18
小飼弾の 「仕組み」進化論(2009/03/19)小飼 弾商品詳細を見る ■感想 創造力を発揮するもっとも有効なタイミングは、仕組みを作る時だと認識し...

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
プロフィール
bestbook
家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
ブックマークに登録
このブログをソーシャルブックマークに登録
このブログのはてなブックマーク数
アマゾン検索
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ