2009年04月06日

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『修羅場のビジネス突破力』4

佐倉 住嘉著  2009年4月6日発行  735円(税込)

修羅場のビジネス突破力 (小学館101新書 26)修羅場のビジネス突破力 (小学館101新書 26)
著者:佐倉 住嘉
販売元:小学館
発売日:2009-04-01
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著者は30年間にわたりボーズ社の日本法人代表取締役をされていた方です。スピーカーの会社と言えば、ボーズがどのような会社か、多くの方はおわかりと思います。

本書は著者の現場における長年の体験を通じて、ビジネス一般に通じる考え方が、以下の目次のようにさまざまな点から述べられています。



  1. ビジネスは博打だ、綺麗事ではない
  2. 「人脈」、それこそがビジネスの鉱脈
  3. 答えは現場に眠っている、マーケティングの力
  4. 意識を研ぎ澄ませて、潜在意識を活用する
  5. ゲリラ戦とブランド戦略

著者はボーズ社の社長になられる前に、会社員としての勤務、転職、起業などビジネスにおけるさまざまな立場からの体験をお持ちです。「起業転職2勝15敗」と書かれており、必ずしも多くが成功体験ばかりではないようです。

ビジネスの本は成功体験記も参考になりますが、それよりも本書のように失敗体験記も劣らず参考になります。むしろその方が参考になる点も数多くあります。

著者は小学生の頃から「物を売る喜び」をお持ちだったそうで、生粋のビジネスマンといえるかもしれません。本書でも、とくに記述が充実してるのは、セールスやマーケティングにおける試行錯誤の体験です。

著者は70歳を超えておられるようですが、現在も新しいビジネスを起業中とのことです。著者のお年の方が書かれている本としてユニークな点は、潜在意識について書かれていることです。潜在意識を活用した成功法は、どちらかというと最近の若い方が書かれた本に多いような印象があります。

これは、ボーズ社を創業したインド系アメリカ人のボーズ博士が潜在意識や瞑想を活用されていたということの影響もあるのかもしれません。

本書はインターネットを利用したビジネスのやり方については出てこないのですが、インターネットを活用したさまざまな手法も、その由来は本書に書かれているビジネスの手法を応用したものに過ぎないことがわかります。

著者が現場を重視されている方のためか、本書には現実的な話が数多く出てきます。組織で要領よく立ち回るための方法などについても書かれていますが、これは著者の会社勤めの経験が生きているようです。

ビジネスは組織に属していようと、独立していようと、周囲の環境に柔軟に適応するということは共通しているようです。

ボーズ社のスピーカーは数多くの店に設置されており、目にする機会も多いのですが、本書を読むと、今後それらのスピーカーを見る目が違ってきそうです。



investmentbooks at 22:16│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--経営者 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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