2009年04月10日

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『もったいない主義―不景気だからアイデアが湧いてくる!』4

小山 薫堂著  2009年3月30日発行  777円(税込)

もったいない主義―不景気だからアイデアが湧いてくる! (幻冬舎新書)もったいない主義―不景気だからアイデアが湧いてくる! (幻冬舎新書)
著者:小山 薫堂
販売元:幻冬舎
発売日:2009-03
おすすめ度:5.0
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著者が脚本を手がけた映画「おくりびと」が話題になっていますが、本書はアイデアの出し方についてさまざまな角度から書かれている本です。本書はすでにsmoothさんが紹介されていますが、アイデアの発想法についてのみならず、幸福論も興味深かったので記事にさせていただきます。

著者の仕事はいかにして面白い企画を考え出すかですが、より広く考えると、いかにして人生を面白いものにするかのようです。本書の目次は以下の通りです。



  1. 企画ってなんだろう?
  2. ネガティブ・スイッチを切り替える
  3. 小山薫堂式アイデアのつくり方
  4. 幸せの閾値を下げる

本書で著者が披露されている数々のアイデアは、必ずしも突飛なものではなく、そのヒントは日常に存在しているものがほとんどです。著者はないものを創りだしているというより、もともとあるにもかかわらず、ふつうの人には見えていないものを見えるようにしているようです。

よって、本書はアイデアや企画の発想法についての本ではありますが、ものの見方についての本でもあります。また、日常に存在してるふつうのものを組み合わせて新しいものを創り出されているので、組み合わせ方の本とも言えるでしょう。

いずれにしろ、日常的に存在してるものから新たなものが創り出されているので、あまりコストもかからないものがほとんどです。

本書のテーマは日常のありふれたことから面白いことを創り出すということですが、もう一つのテーマは第四章のテーマである、「幸せの閾値を下げる」ということです。「幸せの閾値を下げる」と日常の何気ないことからも幸福感を得られるようです。

これら二つのテーマは、両者ともものの見方を変えるというということなので、本質的には同じことなのかもしれません。

「幸せの閾値を下げる」ということを続けていくと、最終的に至る境地は、おそらく存在していること自体が幸せであるということになるのでしょう。本書では著者の一日の様子が具体的に描かれていますが、著者の「幸せになる能力」を垣間見ることが出来ます。

「もったいない」の本質は、あらゆるものを愛おしむということであると思いますが、あらゆるものを愛おしむということは、あらゆる瞬間を愛おしむということであるはずです。あらゆる瞬間を愛おしむことができれば、常に幸福感があるのでしょう。

さまざま能力を開発することは大事ですが、それと同時に幸福感を感じることのできる能力を平行して開発することも重要であると思います。本書にはそのヒントが間接的に書かれているようです。



investmentbooks at 23:58│Comments(2)TrackBack(0)clip!本--人生指南 

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この記事へのコメント

1. Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文   2009年04月11日 02:14
bestbookさん、ご紹介ありがとうございます。

小山さんは前の新書もよかったのですが、こちらもかなり面白かったです。
アイデア本は色々な方が出してますが、小山さんの場合底が知れない感じがします。

幸せの閾値のところでは、「「R25」のつくりかた」に出てきた「マキシマイザー」のお話を思い出しました。
最近みんなマキシマイザーっぽいから、余計に小山さんの閾値の低さが際立つのかな、とか。
2. Posted by bestbook   2009年04月12日 00:11
smoothさん、コメントいただきありがとうございます。

前の本のエピソードのその後も書かれており、連続している感じがあるのも面白かったと思います。
お書きの通り、小山さんの本は底が知れない感じがしますが、何もないところからアイデアが出てくるところがそのように感じさせるのかもしれません。

「マキシマイザー」の話は、数多くの女性と付き合って結婚した人の幸福度と、「運命の人」といきなり出逢って結婚した人の幸福度を思い浮かべてしまいます。

長期的な男女関係の満足度から考えると、恋愛が自由になりすぎるのも考えものです。ちょっと話がそれてしまいましたが(汗)。

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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