2009年05月18日

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『投資見聞録 〜精鋭たちの“生”の言葉を聞く〜』4

川崎 さちえ著  2009年5月3日発行  2415円(税込)

投資見聞録~精鋭たちの“生”の言葉を聞く~投資見聞録~精鋭たちの“生”の言葉を聞く~
著者:川崎 さちえ
販売元:パンローリング
発売日:2009-05-15
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セミプロの方も含まれていますが、5名の個人投資家へのインタビュー集です。本書は以前ご紹介した『投資の達人探訪』の続編で、著者も同じ方です。

ページ数は前回とほぼ同じの450ページ程度ですが、前回が7名へのインタビューであることを考えると、一人当たりの分量は多くなっています。本書でインタビューを受けている投資家は以下の5名の方々です。



タイトルは「投資」とありますが、本書に登場している方々はほとんどがトレーディングをなさっている方々です。この中で一般的な株式投資家は角山氏ですが、損切りの重要性を強調されており、氏ですらトレーディング的な側面があります 。

この5名の方々の中でとくに面白かったのは、角山氏と優利加氏ですが、これは自分はトレーディングを日常的にはしないためです。トレーダーの方であれば、残りの方々の話も参考になると思います。

本書の読んで最大公約数的に印象に残るのは、損切りの重要性です。一に損切り、二に損切りといった感じです。

皆さん損切りの重要性を重ねて強調されているのは、損切りができるようになると経験的にリターンが上がることを実感されているからでしょう。

損切りによって勝率が上がるとすると、以下のことが言えると思います。

  • ほとんどの人は損切りができない
  • 相場にはトレンドがある

ほとんどの人が損切りができないことが事実であるとすると、損切りによって勝率が上がることから、トレンドの存在が証明できるかもしれません。

トレンドは、損切りができないことなど、相場におけるいくつかの人間心理から説明できると思います。

トレンドがあるとすると、損切りできる方にとっては、”Trend is friend.”です。

本書には多くの方が損切りの重要性について説明されていますが、それでも相場の現場での損切りは容易ではありません。

損切りをしにくいことの本質は、過去に対する執着心ですが、執着心をなくすのは難しいことです。

ほとんどの人にとって相場を始める目的はお金を手に入れることですが、お金を手に入れたい気持ちも執着心です。一方で執着心を持ちつつ、他方で執着心をなくさないといけないのが相場の難しさです。

現実をよく観察すると、この難しさはさまざまな局面にあることが分かります。あるものを得たければ、あるものに執着しない段階が必要ですが、この切り替えが上手くできるかどうかが成功の分かれ目になることが多いと思います。



investmentbooks at 23:57│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--投資一般 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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