2009年06月17日
光文社新書の新刊
今日はリアル書店で気になった新刊を書いておきます。
光文社新書と集英社新書の新刊が出ていましたが、集英社新書の方はアマゾンの書影がないので、今回は光文社新書だけで。
「エコ恋愛」婚の時代 (光文社新書)
著者:牛窪恵
販売元:光文社
発売日:2009-06-17
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著者は、現代の世相から分析した結婚や恋愛の本を書かれている方です。「エコ」という言葉は、エコポイントなどで最近でもキーワードですね。「エコ恋愛」という言葉が広まるかどうかはわからないところです。著者は恋愛関係の新語をよく創作されています。そのうち著者の造語がヒットするかもしれません。
対米交渉のすごい国 (光文社新書)
著者:櫻田大造
販売元:光文社
発売日:2009-06-17
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本書のような本が出ることが、アメリカの不調をよく表してます。アメリカが長期的な下降トレンドになるかどうかはわからないところですが、少なくとも本書のような内容は、以前では世の中の共感を得にくかったと思います。数年前はいかに日本がアメリカから「搾取」されているかという本がよく出ていました。
大麻ヒステリー (光文社新書 409)
著者:武田邦彦
販売元:光文社
発売日:2009-06-17
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著者は環境問題の本をよく書かれている方ですが、今度のテーマは大麻のようです。精神に作用する物質で、どのような薬物が規制になるかは文化などに大きく依存します。禁煙のしにくさや、精神科臨床におけるアルコール依存症の大変さを目の当たりにすると、大麻だけが禁止されて煙草やアルコールが禁止されないのは合理的ではないとも思います。これも既得権益なのでしょう。
傷はぜったい消毒するな (光文社新書 411)
著者:夏井睦
販売元:光文社
発売日:2009-06-17
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このブログのテーマとは関係ないのですが、本書も気になりました。傷の処置の仕方には、驚くべきことにまだ絶対的なコンセンサスがありません。床ずれなども「ラップ療法」といって、基本的にサランラップで覆うだけの治療法もありますが、医学会でのコンセンサスはありません。
医学関連の新書本はよいものが多いのですが、あまりベストセラーはないですね。でもそのテーマで現実に困っている方が必ずいるので、一定の購買数が見込めるのでしょう。
光文社新書の新刊は、もう一冊『全1192試合 V9巨人のデータ分析』ありますが、個人的な関心からとくにコメントすることはありません。この本も一定の部数は見込めるとは思います。
上の4冊のなかでは、一番売れそうなのは一番最初の本でしょうか。