2009年07月03日
草食系男子とインデックス投資
草食系男子という言葉は、ここ1年くらいで世間に広まりました。この言葉が広まるきっかけになったのは、本ブログでも紹介した以下の本です。
草食系男子は肉食系男子と比べると積極的でないイメージがありますが、草食系男子の恋愛は投資で考えるとインデックス投資になると思います。
インデックス投資とは、積極的に個別の銘柄を選択せずに市場全体に投資する方法であり、パッシブ運用とも言い換えることができます。
インデックス投資の利点は、市場全体に投資することにより個別銘柄のリスクを除外できることや、積極的に銘柄選択をする手間やコストを省けることなどがあります。中途半端に個別銘柄投資をするくらいならば、インデックス投資を行うのは有効な方法であると思います。
個人投資家にとってインデックス投資はよい手法ですが、皆がインデックス投資を行うようになるとどうなるでしょうか?
ほとんどの人がインデックス投資を行い個別銘柄の比較選択をしなくなると、市場が非効率的になり適正な価格から離れてしまう銘柄が出てきます。
適正な価格から離れてしまう銘柄が増えると、少数の個別銘柄投資を行うアクティブ投資家が利益を得る機会が多くなるでしょう。パッシブにインデックス投資をする個人投資家が増えれば増えるほど、少数のアクティブ投資家が有利になります。
さて、世の中では草食系男子が流行しています。草食系男子は女性に対してパッシブでガツガツしておらず、女性との関係においてあまりリスクを取りません。
草食系男子の対極に位置するのが少数の肉食系男子です。草食系男子をインデックス投資家、肉食系男子をアクティブ投資家として考えてみます。
投資の話から考えると、草食系男子が多くなれば多くなるほど恋愛市場における効率性が低くなります。具体的に言い換えると、「割安に放置されている」女性が増えるということです。
女性が「割安に放置されている」とはどういうことでしょうか?
「割安に放置されている」とは、積極的にわずかなリスクを取ってアプローチすると口説ける状態ということです。
女性に肉食系男子についてどう思うか直接たずねると、「肉食系はちょっと・・・」といった反応が返ってくるかもしれません。これは肉食系という言葉のニュアンスも影響しているとは思います。
たしかにガツガツしている男性は女性には敬遠されることが多いと思いますが、だからと言って積極性が必要でないわけではありません。むしろ、適切な積極性は男性の性的な魅力をアップすることが実際はほとんどでしょう。
世の男性が草食系男子という言葉によって草食化することによって、利益を得ているのは少数の肉食系男子です。インデックス投資をする投資家が増えることによって利益を得ているのが少数のアクティブ投資家であるのと同じです。
ここにもリスクを取ることのできる少数者が利益を得るという構造があります。草食系男子の時代になればなるほど、肉食系男子にとって女性を口説くことはローリスクハイリターンになると思います。
草食系男子であることは、リスクを取る必要がなく、表面的な女性受けもよく、一見心地よいのですが、そのために大きなチャンスを逃しているようです。