2009年07月12日

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『角山智の銘柄分析力強化トレーニング』4

角山 智著  2009年7月3日発行  1575円(税込)

角山智の銘柄分析力強化トレーニング角山智の銘柄分析力強化トレーニング
著者:角山智
販売元:パンローリング
発売日:2009-07-10
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著者は御自身も「個人投資家」であり、個人投資家向けに数多く株式投資の本を書かれている方です。本書は決算短信を読み解くことにより、個別の銘柄分析の方法について丁寧に書かれている本です。

決算書の分析についての本、株式投資についての本は数多くありますが、両者を有機的に結んでいる個人投資家向けの実践的な本は、ありそうでなかなかよいものはありません。本書の目次は以下の通りです。



  1. 決算短信表紙 〜経営成績〜
  2. 決算短信表紙 〜財政状態〜
  3. 決算短信表紙 〜キャッシュ・フローの状況〜
  4. セグメント情報
  5. 損益計算書

実際の上場企業の決算短信について、さまざまな観点からの分析方法が解説されています。株式投資に興味があって、決算書の読み方を少しだけならわかるという方が読むと、最も役に立つと思います。

タイトルに「トレーニング」とありますが、簡潔な解説の後に具体的な決算書に関連した問題があり、その後に解説があります。

決算書を中心とした図表が多いので、ページ数は200ページ近くありますが、分量としてはあまり多い感じがしません。株式投資を通じて決算書を読むことに抵抗がない方であれば、読むのにあまり時間はかからないと思います。

株式投資と決算書の本をある程度読んだ方であれば、その後は自分で考えながらなるべく多くの決算書を読むのがよいと思いますが、自分で考えるためにはなんらかのとっかかりが必要です。

決算書が読めたからといって、必ずしも株式投資でうまくいくとは言えないのですが、大きな失敗を避けることができる可能性は高くなるでしょうし、失敗した場合もいろいろと反省することができます。

また、決算書が読めることは株式投資の参考になるのみならず、すべての会社を決算書という同一の尺度で比較・評価することができるので、仕事においても会社を見る幅が広がると思います。

決算書を読むための勉強はどちらかというと無味乾燥になりがちですが、自分で株式投資をすることを通じて勉強すると吸収しやすいでしょう。

株式投資の大部分の目的は資産を増やすことですが、株式投資を通じて株式会社の仕組みを効率よく理解することができます。

全ての人が株式投資をする必要があるとは思いませんが、ある程度株式会社の構造を理解しておくことは望ましいと思います。その方が社会全体の効率がよくなるはずです。



investmentbooks at 22:46│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--株式投資 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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