2009年07月30日

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『過去にも未来にもとらわれない生き方』5

ステファン・ボディアン著  松永 太郎訳

2009年7月22日発行  1785円(税込)

過去にも未来にもとらわれない生き方過去にも未来にもとらわれない生き方
著者:ステファン・ボディアン
販売元:PHP研究所
発売日:2009-07-01
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スピリチュアル本は好きで昔からよく読んでいるのですが、このブログのテーマは投資やビジネスなので、ここで記事にする本はある程度内容に偏りがなく本当によいと思ったものだけにしています。

ビジネスやお金の本を数多く読んでいると、本書のような内容の本を読んでバランスを取りたくなります。逆に昔は精神的な本ばかり読んでいましたが、今から振り返るとビジネスや投資などの実利的な本を読んでバランスを取るべきだったと思います。



本書のアマゾンのページを見ると、このブログを書いている時点ではまだレビューはありませんし、ブログ検索してもこの本をちゃんと記事にしているものはヒットしません。

本書は今のところマーケットではあまり評価されていないようですが、このまま終わるのはもったいない本です。

本書の目次は以下の通りです。

  1. 門のない門に入る
  2. 探求者のいない探求
  3. 知識から自由になる
  4. 今、ここにいるということ
  5. 今、ここを経験しているのは誰なのか
  6. 自然な目覚め
  7. 目覚めのあとで
  8. 光を体現する
  9. 光の中の暗闇を解き放つ
  10. 目覚めた人生

「目覚め」という言葉がよく出てきますが、いわゆる悟りのことです。悟りには大悟と小悟がありますが、本書では大悟のことです。

スピリチュアルな本は、ある程度悟りの経験をしている方によって書かれたものとそうでないものとがありますが、本書はおそらくある程度の悟りの体験がある方によって書かれていると思います。

悟りという状態があるかないかという議論はありますが、本書はそのような状態があるかもしれないとある程度思っている方が内容がスッと入ってきやすいでしょう。あまりスピリチュアルなことに興味がない方には、本書は理解しにくい面があると思います。

人生には時期があります。ある時期においては思いっきりエゴを満たすことを追求したいでしょうし、またある時期においては自分のエゴに嫌気がさしてしまうかもしれません。

エゴを追求することはそれはそれでよいと思いますが、人生には本書に表現されているようなスピリチュアルな側面もあるということを認識しておくことは、人生の幅を広げます。

世俗的なことを追求して成功したとしても、本当に満たされるのは難しいと思いますが、多くの人は自分が満たされていないことに気付いていません。

自分が満たされているかどうかをチェックする一番簡単なポイントは、自分をまわりの人と比べることがないかどうかです。本当に満たされている人は、自分の満足を他者と比較する必要がありません。また、他者の評価もほとんど気にならないはずです。

しなしながら、他者との比較や他者による評価から完全に自由な人はほとんどいません。つまり、完全に満たされている人はほとんどいないということです。

世俗的な成功を目指すことは、それはそれでよいことであると思いますが、やはり人間にはスピリチュアルな面で満たされることも必要です。

本書のような本は、本当は本書のような本に全く関心がない方が読むとよいと思うのですが、本書を読む方はおそらくもともとスピリチュアルなことに興味がある方でしょう。

このブログも含めて、人が読む本の選択には正のフィードバックが働きやすいので、仕方ないかもしれません。人は自分が理解できることを理解したがる傾向があるからです。



investmentbooks at 22:56│Comments(4)TrackBack(0)clip!本--スピリチュアル 

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この記事へのコメント

1. Posted by Lucy   2009年08月03日 18:12
5 私もこの本を読みました!!
まさに「スピリチュアルに通じていない者」なのですが、そういう人間がこの本の読者としてふさわしい、と書いてくださったので心強いです。
この本は訳者のあとがきがまたいいです。
シロウトで難解な本が苦手な私でもじゅうぶん楽しめましたが、このブログを読んでいっそうよくわかりました。
2. Posted by bestbook   2009年08月03日 23:13
5 Lucyさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

本書を自ら手に取られるということは、かなりの関心がお有りの方と思います。本書のような本は、訳者によって翻訳のクオリティが大きく違ってくると思いますが、お書きの通り、あとがきからも著者が思い入れを持って訳されていることが分かりますね。
記事をご評価いただき、ありがとうございます。そのように書いていただくと励みになります。
3. Posted by Lucy   2009年08月04日 22:38
5 今の人生がとても幸せなので、過去や未来にとらわれても全然かまわなかったのですが、表題にとても魅かれるものがあって手にとってみました。今改めて見返してみたら、原題はWake
up nowなんですね。邦題のつけ方もとても的確でアトラクティブだったわけですね。

難しかったですが、ただ刹那的に生きろと言われているわけではないことがわかり、人生に対してとても前向きなスタンスだということも感じられ(的はずれだったらごめんなさい)、良い本だと思いました。そして訳者あとがきを読み、このブログを拝見したところで、もう一度読み返してみようと思っています。
この記事を見つけたとき、なんだか背中を押していただけたようで嬉しかったです。また色々教えてください。
4. Posted by bestbook   2009年08月05日 01:21
Lucyさん、再度コメントいただきありがとうございます。

原題の方が本書の内容をストレートに表現できているかもしれませんね。邦題は日本人に即しているように感じます。

本書の内容を本質的な意味で理解するのは難しく、自分もできていないと思います。本書の本質的な理解は言葉を超えたところにあるからです。でも、いったん言葉のレベルだけでも理解しておくと、将来に本質的な理解が訪れたときピンときやすくなるかもしれません。教えるほどのことはできないと思いますが、少しでもご参考になれば幸いです。

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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