2009年07月31日
『不思議なハンコ屋―山本印店物語』
山本 桃仙著 2008年5月30日発行 1365円(税込)
不思議なハンコ屋―山本印店物語
著者:山本 桃仙
販売元:マキノ出版
発売日:2008-05
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出版されてから1年以上経つのですが、最近まで本書の存在は知りませんでした。本書の著者は、「不思議なハンコ屋」山本印店で長年ハンコ職人をされている方です。今日本書を採りあげるのは、本自体を紹介したいというよりも、昔に本書のハンコ屋さんでハンコを作ってもらったことがあるという理由からです。
ここのハンコ屋さんの特徴は、ハンコの文字が個性的であるということと、ハンコを作る前に本書の著者が直感で浮かんだことをいろいろ話してくれるということの二つがあります。
このハンコ屋さんは東京の渋谷の近くにある池尻大橋というところにあります。昔は行列ができていましたが、現在は電話による完全予約制になっています。
ハンコの文字が個性的ということですが、ハンコの文字全体がなんとなく笑っているような印象を受けます。ここで作ったハンコは字体に共通するものがあるので、すぐそれとわかるようです。
本書の著者が直感で浮かんだことをいろいろと話してくれるということについては、著者は臨死体験を何度かされ、そのたびに直感力が強くなられたとのことです。
新しい印鑑を作ってもらう時に、今まで使っていた印鑑を持って行き、名前と生年月日を書くとそれらから感じ取ったことを話してくれます。占いと似ているので、このあたりのことについては、好き嫌いがあるかもしれません。
ちなみに、自分が何年か前に行ったときに言われたことの一つは、母方の祖先がうちの父のビジネスの心配をしてるということでした。
このブログを始める数年前のことでしたが、実家のビジネスのサポートをするために、今まで少しずつ読んでいたビジネス書をより集中的に読み始めるきっかけになりました。
自分が関わることで実家のビジネスがよくなったかどうかは自分では評価できませんが、その時期のビジネスの状態が非常に良くなかったことだけはたしかです。
おそらくこのハンコ屋さんでそのように言われなければ、ビジネス書をそれほど集中的には読んでいなかったと思うので、このハンコ屋さんはこのブログを始めることに関係しています。
著者の直感力を信じるかどうかはともかく、自分がなんらかのアクションを起こしてあることと関わり、そのことをきっかけに人生に新しい流れが生じるのは面白いことです。
当たるとか当たらないとかより、日常に非日常的な刺激が加わり、それを触媒として日常が変化することに意味があると思います。