2009年08月01日

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『「ビジネス書」のトリセツ』5

水野 俊哉著  2009年7月31日発行  1260円(税込)

「ビジネス書」のトリセツ「ビジネス書」のトリセツ
著者:水野俊哉
販売元:徳間書店
発売日:2009-08-01
おすすめ度:5.0
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本書はリアルの書店には今日から並び始めたと思うのですが、今朝すでにsmoothさんが記事にされています。また、いくつかのブログでも発売前にすでに紹介されています。

著者はまたたく間にビジネス書の第一人者になられ、本書以外にも数冊のビジネス書についての本があります。今までの本は個々のビジネス書の紹介が主でしたが、本書ではより次元の高い視点から俯瞰された内容になっていると思います。



本書の目次は以下の通りです。

  1. ビジネス書にダマされるな!
  2. ビジネス書が200%身につく読書術
  3. 隠れたサインを見抜く「裏読み術」
  4. ビジネス書10大著者の「ここが読み所」
  5. ベストセラー・ビジネス書の「書き方」の法則
  6. TPO別必読ビジネス書はこれだ!

まさにビジネス書についてさまざまな角度から盛りだくさんの内容になっています。ビジネス書をあまり読まない方にとっては優れた読書案内になっていますし、ビジネス書に関心があってふだんからよく読まれている方にとっても業界話などが満載で楽しめると思います。

本書のビジネス書についての多様な視点は著者のオリジナリティに溢れており、もちろん有用で面白いのですが、それに加えて本書から学びたいのは著者のスタイルです。

本書をよく読むと、ある分野において短期間で第一人者的な存在になるにはどのようにしたらよいかを読み取ることができます。

まずはたくさんのインプットをすることです。著者は一年間で1000冊以上ものビジネス書を集中的に読破されています。集中的という意味は、短期間に集中してという意味と、一冊一冊に集中してという意味の両方があります。

圧倒的な量のインプットをすると、それらが自分の内部で発酵し、その分野に対するオリジナルな視点が自然に出てきます。もしもインプットをしても発酵しないようであれば、まだインプットの量か方法が不十分と考えられます。

本書にはビジネス書について著者オリジナルの切り取り方が数多く述べられていますが、これらは内部発酵の結果であると思われます。

そして、その分野に関係する人々のネットワークを築くことです。自分の内部で発酵するほどその分野に没頭していると、その分野の人と自然なつながりができます。もちろん意図的にネットワークを作ろうとすることはある程度必要ですが、その業界で何らかの価値提供ができるくらいに自分が充実していないと、意味のあるネットワークは形成されません。

さらに、わかりやすい形でのアウトプットが必要です。著者は本やブログを書く、セミナーを主催するなど精力的にアウトプットをされています。アウトプットされないものは、いくらよいものであっても多くの人にとっては存在しないも同然です。

本書はビジネス書について書かれており、著者オリジナルの視点はもちろん参考になりますが、それ以上にある分野において成功するためのエッセンスが詰まっている本として読むのもよいと思います。

ちなみに書評ブログについても興味深い話が書かれており、いくつかブログが紹介されています。ありがたいことに本ブログもご紹介をいただいています。最近は書評のペースを少なくしているのですが、それでも採りあげていただき、水野さん、どうもありがとうございました。



investmentbooks at 23:58│Comments(4)TrackBack(0)clip!本--その他 

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この記事へのコメント

1. Posted by 水野   2009年08月02日 17:50

 本書の2大テーマの1つ インプットとアウトプットのサイクルについてまで言及いただきありがとうございます(もう1つのテーマは、3章〜5章に書いてます)。

 自分がアウトプットしたものについて、誰かが感想を書き、それを読むことでまた気づきが得られるというサイクルが自分にとっての報酬なのかもしれません。
 ブログ楽しみに読んでます。

水野より
2. Posted by bestbook   2009年08月02日 23:38
著者よりコメントいただきありがとうございます。

水野さんの本は密度が濃く内容の要約が容易ではないので、自分が下手に要約するくらいなら、強くすすめて実際に買って読んでもらうのが読者にとってもよいと思っています。

また、著作がその本の外部とつながっているので、一冊の本にとして存在するというよりも、本以外の部分も含めた一つの場して存在しているように思います。そのあたりも魅力ですね。

ブログお読みいただきありがとうございます。お書きになれているサイクルの話は、このブログでもささやかながら実感するところです。
3. Posted by 慶次   2009年08月16日 10:23
>圧倒的な量のインプットをすると、それらが自分の内部で発酵し、その分野に対するオリジナルな視点が自然に出てきます。

この記述。素晴らしいです。まさにその通りだと思います。

今後も、ブログ拝見させて頂こうと思います。
4. Posted by bestbook   2009年08月16日 21:54
慶次さん、コメントありがとうございます。

記事をお褒めいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

麻雀も面白いですね。ただ、面白すぎてはまりやすいのが難点ですが(笑)。麻雀のエッセンスはビジネスにも通じるものがあると思います。

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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