2009年08月04日

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『君主論 ビジネスで役立つ人心掌握の智恵150』4

ニッコロ・マキアヴェッリ著  野田 恭子訳

2008年7月14日発行  1365円(税込)

君主論 ビジネスで役立つ人心掌握の智恵150 (East Press Business)君主論 ビジネスで役立つ人心掌握の智恵150 (East Press Business)
著者:ニッコロ マキアヴェッリ
販売元:イースト・プレス
発売日:2008-07-02
おすすめ度:3.5
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本書は出版されてから1年くらい経っています。『君主論』は好きな本なので出た直後から気になっていた本ですが、なんとなく買いそびれて1年過ぎてしまいました。有名なマキャベリの『君主論』をもとに構成されている本です。歴史的に有名な古典だけに、『君主論』は本書以外にも、さまざまな形での出版物があります。

本書は見開き2ページになっており、左側が『君主論』の抜粋、そして右側に大きなフォントで左側のページの1〜2行のまとめとなっています。サブタイトルにあるように、全部で150のテーマがあります。



本書はアマゾンでの評価にバラツキがあります。本書はハードカバーですが、文庫本だと評価が高くなっていたように思います。本書のようなスタイルの本は、よく文庫本でありますね。

価格をあまり気にしないのであれば、本書は君主論のエッセンスが明確に表現されており、とくに今まで元の本を読まれたことのない方にはわかりやすいと思います。

『君主論』は国を治める君主に向けて書かれた本です。一見、普通に生活している人には関係ないようですが、本書はさまざまな点で多くの人にインスピレーションを与えることができると思います。

本書の対象として最もわかりやすいのは、会社の社長の方か社長になろうとしている方でしょう。あるいは、小さな組織の長でもよいと思います。本書のテーマは、いかにして権力を持続させるかということですが、権力を持続させることは、君主のみならず、権力を少しでも持っている方であれば参考になるはずです。

また、本書は現在の日本の政治のあり方を考える上でも面白いと思います。日本に欠けているのは、男性性の強い君主のような存在です。日本という国の男性性の欠如について書くと長くなりますが、そのことについては国民の間で慢性的な欠如感が無意識に感じられているはずです。

男性性というと、男女間の恋愛もあります。本書はよく読むと、男女間で男性が表現する男性性について書かれている本としても読むことができます。

なぜ君主と男性性が関係あるかというと、本来男性性のセクシャルな魅力は君主のように際立った存在であることや、頭脳やパワーを使って権力を獲得して維持することから生じるからです。男性性が不足しがちな草食系男子に古典を一冊すすめるとしたら、本書になると思います。

本書は以上のようにさまざまな点から読むことができます。やはり古典だけに重層的に読むことができると思います。ただし、読み手の方も読みながらいろいろと考えをめぐらせる必要があります。



investmentbooks at 23:58│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--人生指南 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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