2009年11月05日

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『鳩山首相、こうすれば日本は晴れる!』4

中原 圭介著  2009年11月1日発行  735円(税込)

鳩山首相、こうすれば日本は晴れる! (扶桑社新書)鳩山首相、こうすれば日本は晴れる! (扶桑社新書)
著者:中原 圭介
販売元:扶桑社
発売日:2009-10-30
おすすめ度:4.5
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著者は株式投資や世界経済の流れについての本を数多く書かれている方です。著者の本は話の簡明さにも特徴があると思いますが、本書は新政権に対する政策提言になっています。今までと同じように分かりやすく書かれていると思います。

本書では多くの人々にとって日常的に重要な問題について、著者の意見が述べられています。本書の目次は以下の通りです。



  1. 「今の年金制度」はやめなさい
  2. 「消費税は20%」に上げなさい
  3. 「終身雇用制」に戻しなさい
  4. 「”体罰”」を復活させなさい
  5. 「道州制」に移行しなさい
  6. 「温暖化対策」を見直しなさい

断定的に聞こえる章のタイトルだけからすると、反射的に疑問を感じてしまうようなものもあるかもしれませんが、本書を読んでいくとそれなりに納得できる部分もあります。

国のさまざまな仕組みをなるべくシンプルなものにすることが本書の根底にあると思いますが、実際には単純化することにより損をしてしまう人々もいるので、実際にはそれほど簡単には変化を起こすことはできないかもしれません。

著者は他の本でも歴史の重要性を述べられていることが多いのですが、本書でも歴史的な視点から問題を眺めているところが多く見られます。そのあたりをどう評価するかが、著者の本に対する評価と関係してくるかもしれません。

本書に書かれているドラスティックな変革を実行しようとすると、独裁的な体制では可能かもしれませんが、おそらく現在の日本の政治制度では難しいことでしょう。「消費税20%」の言葉だけでも、社会にアレルギー的な反応を起こしてしまいそうです。ただし、そのようなことを言い切っているのが本書の面白さであるとは思います。

本書では政策と人間の心理を関連づけて考えている部分が興味深いと思いました。年金や雇用の問題も、多くの部分は人間の不安心理と関係していることが多いので、その側面からこれらの問題の解決方法を考えることは重要です。

細かい数字の部分ではより深く検証するべき部分もあるかもしれません。本書のデータからだけでは、実際の政策とするには議論が足りない点もあると思いますが、新書の性質上仕方ないのでしょう。

本書は章のタイトルのみならず、本文でも言い切っている部分があるので、読み手によって評価が分かれやすい本かもしれませんが、章のタイトルを見て疑問を感じる人ほど、読んでみることに意味があると思います。



investmentbooks at 23:45│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--日本経済 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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