2009年11月11日

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『サラリーマンのためのお金サバイバル術』5

岡本 吏郎著  2009年11月30日発行  777円(税込)

サラリーマンのためのお金サバイバル術 家・車・保険、「人並み」な買い物が破滅を招くサラリーマンのためのお金サバイバル術 家・車・保険、「人並み」な買い物が破滅を招く
著者:岡本 吏郎
販売元:朝日新聞出版
発売日:2009-11-13
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中小企業の経営に関心があって関連書を読み続けていると、どこかで神田昌典氏と本書の著者の本に行き当たると思います。著者は中小企業のお金について数多くの本を書かれており、ビジネス書の世界では有名な方です。

一般の人も手に取るような新書のスタイルでの本は本書が初めてのはずです。また、資産運用をメインテーマとして書かれたこともいままではなかったと思います。本書の目次は以下の通りです。



  1. サラリーマンの”お金の大原則”---実は、家1件分のお金はカンタンに貯まる
  2. サラリーマンのお金の使い方を考える---今すぐ年収の3割を貯金すべき理由
  3. サラリーマンの運用を考える---余裕資金が貯まったら、次は”世界市場”を買う

著者の本は「合理的な毒気」といったようなものがあり、その毒気の部分が読んでいて面白く感じるところです。本書は一般向けの新書本のためか、やや毒気が薄まっていると思いますが、やはり読ませる内容です。とくに著者の人生におけるお金の経験が綴られている内容が興味深いと思います。

本書で書かれていることの根本は非常にシンプルであり、支出を少なくするということです。そのため、住居費、社会保険料、生命保険、教育費などについての見直しと考え方が、新書にしては詳しく解説されています。

著者の本業が、税理士兼経営コンサルタントであるため、それぞれの数字の計算についても比較的細かい部分まで述べられています。少しややこしい部分もあるかもしれませんが、そのややこしさを乗り越えて理解するまで考えられるかどうかが、実際の見直しにつながるかどうかのポイントかもしれません。

本書ではとくに不動産についての解説が充実していると思いますが、家計においては一般的に不動産の支出が大きな割合を占めているからでしょう。

本書では資産運用について、不動産のみならず、株式、投資信託、債券などについてもある程度の解説があります。

資産運用については比較的オーソドックスな考え方で、さまざまなアセットクラスへの分散投資をもとに、インデックスファンドやETFによる運用が勧められていますが、サラリーマンは本業に力を入れることが大事だからのようです。分量的には少しですが、401kなどについても書かれているところに著者らしさを感じました。

全体的にシビアな感じを受けるのですが、お金について合理性を追求するとシビアにならざるを得ないのかもしれません。夢よりもお金を通じて現実を追求し続けることの重要性を理解したい方に、本書は役に立つはずです。



investmentbooks at 23:53│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--投資一般 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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