2010年01月13日

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『サラリーマンのための「会社の外」で稼ぐ術』4

柴田 英寿著  2010年1月30日発行  777円(税込)

サラリーマンのための「会社の外」で稼ぐ術 複数収入獲得マニュアル (朝日新書 215)サラリーマンのための「会社の外」で稼ぐ術 複数収入獲得マニュアル (朝日新書 215)
著者:柴田 英寿
販売元:朝日新聞出版
発売日:2010-01-13
おすすめ度:5.0
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著者はサラリーマンをしながらさまざまな「会社の外」での活動をされている方です。本書は著者自らの経験を中心に、会社に勤めながら収入を複数化するための考え方や方法が述べられている本です。

昔に比べると社外での副業について会社も寛容になってきているようですが、以前のように昇給や終身雇用の保障をしにくくなっていることの裏返しかもしれません。本書の目次は以下の通りです。



  1. なぜ「会社の外」で稼ぐのか
  2. 複数収入獲得への5ステップ
  3. 成功するための四つの戦略
  4. 「会社の外」で稼ぐ人たち
  5. 上手に稼ぐノウハウ
  6. 「会社の外」で稼ぐ人の処世術

以前に比べると副業については寛容になっていると書きましたが、それでもやはりいろいろと細かく気を配らないといけないこともあり、そのあたりの注意点も細やかに説明されています。

著者はMBAについてのホームページを管理されているためか、本書では「戦略」という言葉がよく登場します。副業は何となくではなく、ある程度意識的・主体的になる必要があるようです。

会社の保障が乏しくなって、副業を持つような時代になりつつあることをどのように思うかは人によっていろいろな考え方があるでしょうが、個人的にはその方が面白いと思います。

昔は会社と個人の社会人としてのアイデンティティがかなりの部分で重なっていましたが、これからや会社は個人のアイデンティティの一部になるのかもしれません。どこに属しているかよりも、個人として何をしているかが重視されるようになりそうです。

そのように考えると専門家の価値が高くなるはずです。本書でも自分の得意分野を持つことの重要性は強調されています。

本書の現実的なところは、サラリーマンであることの利点を活かすことも述べられていることです。自分が会社に属してつらいときは、会社にいることの利点は見えにくいことがありますが、組織に属していることにはそこでしか得られないメリットもあります。

雇用を安定させるために正社員を増やすという考え方がありますが、経済全体のことを考えると正社員を増やすことには無理があるかもしれません。それよりも、現在の正社員の待遇を緩めて副業などをやりやすい環境にする方が現実的であると思います。

一人一人が自分の個人事業主になれば、個人の主体性が高まって生産性も上がると思います。そのように考えると、本書で述べられている収入複数化は時代に流れに沿っていると言えるかもしれません。

本書で述べられているのは、自分のキャリアのポートフォリオの中身を多様化してリスクを低下させつつリターンを最大化する努力を主体的にするべきであるということだと思います。



investmentbooks at 23:58│Comments(2)TrackBack(0)clip!本--人生指南 

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この記事へのコメント

1. Posted by 著者です   2010年01月17日 22:55
5 含蓄ある書評ありがとうございました。<(_ _)>
2. Posted by bestbook   2010年01月19日 01:23
著者より直接コメントいただきありがとうございます。次回作も楽しみにしています。

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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