2010年02月01日

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『会社の数字を科学する』4

内山 力著  2010年2月3日発行  861円(税込)

会社の数字を科学する (PHPサイエンス・ワールド新書)会社の数字を科学する (PHPサイエンス・ワールド新書)
著者:内山 力
販売元:PHP研究所
発売日:2010-01-21
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本書のPHPサイエンスワールド新書は創刊されてまだ間もない新書のシリーズです。いままで本当のサイエンス関係の本を出していましたが、本書はシリーズの中では初めての文系関係の本です。

著者は現在ビジネスコンサルタントをされていますが、もともと理系出身の方です。そのようなバックグラウンドが本書のタイトルに結びついたのかもしれません。本書の目次は以下の通りです。



  1. カネを科学する
  2. 会社を科学する
  3. ファイナンスを科学する
  4. 会計を科学する
  5. 投資を科学する

本書のキーワードである「科学する」という言葉ですが、コラムで以下のように書かれています。

「科学的というのは「なぜそういうルールになるのか」をはっきり説明できることです。」

というわけで、本書の説明は非常にクリアで不明瞭な部分はありません。数字だけでなく会社法などを元に、会社、とくに株式会社のあり方について根本的な部分から解説されています。

本書の内容はクリアなのですが、必ずしも慣れていない方にはわかりやすくはないかもしれません。数学や物理の本を考えるとわかりますが、本質的なことが書かれているクリアな本は、その事柄についてのある程度の予備知識がないとすんなりとは理解しにくいものです。

そのような意味においては、本書は書かれているテーマについてある程度の知識がある方が、その知識を整理するために読むとすっきりする本かもしれません。

本書は「なぜ」の部分の説明が豊富であり、頭を使ってある程度考えて理解しようとしている方には期待に応えてくれる本であると思います。

もちろん会社の数字は本書に書かれているようにクリアカットには割り切れない部分もありますが、本質的な部分を純粋な形で理解しておくのは意味があると思います。物理の公式などが現実の世界でそのまま純粋に成り立つことが少ないにしても、純粋な形を理解することに意義があることと同じです。

最後の「投資を科学する」についての記述は、株式投資とは直接は関係がなく、あくまで企業における投資についてです。直接は関係がありませんが、企業における投資の構造を理解しておくことは、株式投資においても役に立つと思います。

理系的な素養のある方が文系的な内容についての本を書くのは新鮮な感じがすることがありますが、本書もそのような感じが持てる本です。逆に文系的な素養のある方が理系的な内容の本を書く場合も、新鮮な感じがすることがあります。異質なものの組み合わせは新鮮さを産み出すようです。



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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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