2010年02月09日

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『なぜ、あなたはいつもお金が足りないのか?』4

小堺 桂悦郎著  2010年2月13日発行  730円(税込)

なぜ、あなたはいつもお金が足りないのか? (ベスト新書 267)なぜ、あなたはいつもお金が足りないのか? (ベスト新書 267)
著者:小堺 桂悦郎
販売元:ベストセラーズ
発売日:2010-02-09
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著者は「資金繰りコンサルタント」の肩書きがあり、中小企業関係の資金繰りや会計についてビジネス書では有名な方です。著者とやや似たような印象を受ける岡本吏郎氏も最近初めての新書を出されましたが、著者も新書は本書が初めてのはずです。

本書はベスト新書の最新刊ですが、もともとの著者の本から受けるポップなイメージがベスト新書と近いものがあり、納得できるものがありました。本書の目次は以下の通りです。



  1. この世の中はお金です
  2. 消費と浪費は違います
  3. 私もこれでリセットしました
  4. リスクの意味とつき合い方
  5. お金と自分の殖やし方

今までの著者の本は中小企業の資金繰りの裏ワザ的なことについて書かれているものがほとんどですが、本書はおもに個人のお金について述べられています。

著者の仕事の経験についても比較的詳しく触れられており、本書には人生論としての側面もあります。

文体がポップでかなり読みやすいのが著者の本の特徴ですが、あまりにも軽すぎるので、もともとお金についての問題意識が強く本書に書かれているようなことを最初から理解している方にとっては、本書の評価は低いかもしれません。

著者の本は現実的なことが書かれており、そのあたりが読みどころです。本書では借金についての記述がよく出てきますが、個人にとって、あるいは中小企業の経営者にとっても参考になる部分はあると思います。

著者は銀行マンとしての経験もあり、貸し手の方から眺めた借金についての考え方も解説されているのが、借り手としても参考になります。ただし、あまりにもノリが軽いこともあり、参考にはなりますが完全にはアテにはできないかもしれません。

本書には困ったときの対応策や考え方が書かれており、著者の本が過去に売れているのは装丁や文体に加えて、それらの内容にもよると思います。

資金繰りで理想的なのは、本書に書かれているような困ったときの裏ワザを利用しなくてもよいような状態にしておくことですが、本書に具体的に書かれている多くの中小企業の現実を知ると、やはり著者の本は多くの経営者の目に入りやすいのでしょう。

お金というものはその本質を理解することはなかなか難しいのですが、一般的に十分理解されていない借金というものを理解すると、お金についても理解しやすくなります。それはもともとお金は信用と深い関わりがあり、借金も同じだからです。

本書はお金についての本ですが、借金についての記述が豊富なのはそのような理由もあるのかもしれません。



investmentbooks at 23:58│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--人生指南 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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