2010年02月15日
家業再生18
先日電気工事のことを書きましたが、今日はそのことと関係のある電気料金について少々書きたいと思います。
ホテルの経費をいろいろと見直しているのですが、電気料金はそのうちの一つです。ここでは一般家庭にも大いに関係がある照明について考えたいと思います。
すでにご存知の方も多いと思いますが、1時間で1Wの電力を消費すると電気料金はいくらになるでしょうか?
契約の形態にもよりますが、一般的な家電の計算では1kWhは22円として計算されていることが多いようです。
1Wの電力を1時間使うと電気料金は0.022円、60Wの白熱灯であれば
0.022円x60=1.32円
となります。60Wの白熱灯を5時間つけておくと6.6円、毎日5時間使うと1ヶ月に一つの電球について200円です。
電球をつけるソケットは一つの部屋につき、天井のダウンライト2つ、机のライト1つ、ベッドサイドのライト1つ、ユニットバス1つとなっており、合計5つあります。
場所によって使われる時間はそれぞれ違いますが、平均5時間と考えると一部屋につき照明の電気料金は1ヶ月1000円、50部屋あると1ヶ月で5万円です。年間にすると60万円になるのでそれなりに大きな金額になります。それ以外に廊下やフロント、ロビーなどの照明もあるので、照明だけでも全体で年間100万円近くになることも考えられます。
いままですべての電球を白熱灯にしていたわけではありませんが、今回照明についてすべて見直しました。ここではわかりやすく廊下と部屋についてだけ述べます。
電球の選択肢としては、白熱灯、蛍光灯、LED電球があります。白熱灯は60W、白熱灯の60Wに相当する明るさの蛍光灯は10〜13W、LED照明は7〜8Wです。
これらの照明については考えるべきポイントがいくつかあります。
- 消費電力
- 寿命
- 価格
- 一日あたりの使用時間
- 電気料金
これらのパラメータのうち、消費電力はほぼ完全に確定した値です。寿命は点灯回数による違いやもともとのバラツキがありますが、ある程度計算できる値です。
価格は同じ時期でも購入する店によって変動しますし、将来的な価格低下もあります。一日あたりの平均的な使用時間は稼働率によっても異なります。
電気料金はほぼ一定とみなしていますが、今後資源価格が上昇するとアップする可能性もあります。
こららのパラメータを考慮し、各位置の電球の電気料金について予測とそれに基づいた計算を行いました。詳しい計算は省きますが、あくまで予定ですがコストや照明としての適切さや性能を考えて、結論は以下の通りになりました。
- 廊下はLED電球
- ユニットバスと机のライトは10Wの蛍光灯(電球色)
- ベッドサイドのライトは40Wの白熱灯
- 天井の2個のダウンライトはLED電球
実際につけてみないと微妙な光の違いがわからないので、それぞれ購入して確認しました。これら以外にも実験的にいくつか違うタイプのものを購入して確かめましたが、今のところの結論は上記のようになっています。
白熱灯を使うか使わないかは調光するかどうかがポイントですが、ベッドサイトの光は調光するタイプになっているので白熱灯のままとしました。ただし60Wを40Wに変更しています。これは変更しても受ける光の印象がほとんど変わらなかったためです。40W相当の光で36Wのタイプを用いることにしています。
迷ったのはユニットバスの白熱灯を蛍光灯にするかどうかです。ユニットバスには大きな鏡があり、お客様が自分の顔を移す場なのですが、白熱灯の方が肌が微妙に健康的に見える感じがします。かなり迷いましたが、意識しなければほとんど違いがわからないため結局電球色の蛍光灯としました。
部屋のダウンライトも蛍光灯にするつもりでしたが、画期的なLED電球が発売されたため、やや値が張りますがその商品にすることにしました。その商品について書き始めると長くなるので、続きは次回にしたいと思います。