2010年04月14日

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『まな板の上の鯉、正論を吐く』『格差の壁をぶっ壊す!』4

まな板の上の鯉、正論を吐く (新書y)まな板の上の鯉、正論を吐く (新書y)
著者:堀江 貴文
販売元:洋泉社
発売日:2010-04-06
おすすめ度:4.0
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格差の壁をぶっ壊す! (宝島社新書 311)格差の壁をぶっ壊す! (宝島社新書 311)
著者:堀江 貴文
販売元:宝島社
発売日:2010-04-10
おすすめ度:4.0
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同じ著者の本ですが、ほぼ同じ時期に出ており根底のメッセージも共通しているものがあるので、一緒に紹介します。文字が大きく読みやすいため、両方ともすぐに読み終わります。



前者は質疑応答の形式になっていること、後者はさまざまな格差がテーマになっていることが特徴です。どちらか一冊ということなら、前者をおすすめしますが、格差について書かれている後の方の本は、男女について書かれてている部分が面白いので捨てがたいものがあります。

著者のメッセージは以前からそうなのですが、両冊の主張に共通しているのは合理性の追求を徹底していることです。「追求している」と書きましたが、著者はおそらく意図的に追求しているわけではなく、自然にしているとそうなってしまうのでしょう。

著者からすると自然なのでしょうが、ふつうの人々からすると極論と思われるようなこともあるかもしれません。

合理性を追求することと、周囲との調和を重視して調整することを対照的に考えると、ここ数十年の日本は調整することをずっと続けてきました。

経済が高度に成長を続け、分配するものが年々自然なトレンドとして増加しているときには、それらをどのように配分するかが大事なので、調整することは重要でした。

しかしながら最近の日本は分配するための増加分が少なくなってきたので、配分よりはいかにしてパイを増加させるかが重要な問題になっています。分配するものが少ない状態では、それをいかにして分けるかを考えるよりも、分配するものをいかにして増やすかの方が大事な問題です。

そのためにはある程度調和を犠牲にして、合理性を追求する必要があります。著者の合理性を追求した発言などに爽快感を抱く人が少なくないのは、欠けているものを補ってバランスを取ることができる予感を感じるからかもしれません。

偏った事柄のバランスを取るためには、逆方向に極端に力をかける方法があります。たとえすべての力が作用しないとしても、その数分の一の力が入るだけで大きくよい方向に向かうこともあります。最も偏っている部分を少しでも元に戻そうとするのは、全体に大きな影響を与えることが多いからです。

このような対立的な問題は昔からありました。典型的には年寄りと若者の対立という形を取っており、両者がそれなりに対立しながら拮抗してバランスが取れて社会が活性化していましたが、現在は年配の人々の力が強くなりすぎています。

著者の存在は、日本の社会に欠けている若者のパワーを補う働きがあるのではないかと思います。社会に欠けているものを補う働きがあるものは、社会に受け入れられやすいはずです。

著者の存在が「非正統的」であればあるほど、その影響力は大きくなるはずです。ただし最終的に日本が活性化するかどうかは、多くの若者がそれに共鳴するかどうかにかかっていると思います。



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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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