2010年06月07日

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『不動産投資「やっていい人、悪い人」』4

長嶋 修著  2010年月5月20日発行  880円(税込)

不動産投資「やっていい人、悪い人」──年収200万円時代に備える (講談社プラスアルファ新書)不動産投資「やっていい人、悪い人」──年収200万円時代に備える (講談社プラスアルファ新書)
著者:長嶋 修
販売元:講談社
発売日:2010-05-21
おすすめ度:4.0
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不動産投資に限らず「投資」に関連した本は玉石混淆なのですが、本書は良書の部類に属すると思います。

投資本の良否を決めるのは、投資を通じて物事の本質的な価値といったものに対する洞察が得られるように書かれているかどうかです。簡易にではありますが、本書は不動産の価値評価に対する目の付け所がよく表現されています。

本書の目次は以下の通りです。



  1. 平均年収200万円時代を生き残る
  2. 不動産投資は本当に儲かるのか?
  3. 「空室率13パーセント」のリスクとチャンス
  4. 多様化したニーズに応える物件が足りない!
  5. 成功を手にするマネーマネジメント
  6. 幸運を呼ぶ「極上物件」の見抜き方
  7. 富を生み出す管理、吐き出す管理

本書に価値があると思うのは、不動産市場がそれほど活気づいていない時に出されていることです。株式投資本もそうですが、本の売れ行きを考えると、市場が盛り上がっている時に出版される方が商業的に成功しやすいはずだからです。

内容的にも見栄えのよさだけに惑わされず、不動産の長期的な価値を見極めることが強調されています。

株式投資で「知らないものには投資しない方がよい」と言われていますが、そのことは不動産投資にも当てはまるようで、いかに不動産に対しての細部のこだわりを深めることができるかが成功のポイントのようです。

本書では不動産業界における現場の事情についても軽く触れられており、そのあたりの業界事情も参考になると思います。

もともと図面を見たり住宅設備の本を読んだりするのは好きだったのですが、ホテルの再生に関わり始めて、いままであまりにも不動産についての知識がなかったことを痛感しています。

現在行っているホテルの再生は、今のところホテルという不動産のバリューアップがその本質の大部分なので、最近は不動産に関する本にもよく目を通すようになりました。

本書は新書ということもあり一般向けの本ですが、不動産などについて書かれている本で読みやすくて面白い比較的専門的な本も、今後はよいものがあれば紹介したいと思います。

どのような空間で人生を過ごすかは、実は人間の幸福度と密接な関係があると思うので、不動産投資をしないとしても、不動産はほとんどの人にとって大事な問題かもしれません。



investmentbooks at 23:58│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--不動産投資 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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