本--日本経済
2010年06月10日
2010年05月21日
『日本の大問題が面白いほど解ける本』
高橋 洋一著 2010年月5月18日発行 777円(税込)
日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える (光文社新書)
著者:高橋 洋一
販売元:光文社
発売日:2010-05-18
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高橋洋一氏の新刊です。よく本を出されていることもあり、大まかな主張は今まで書かれていることと同じですが、世界や日本の政治・経済の変化に応じて少しずつアップデートされています。
タイトルとサブタイトルに「日本の大問題が面白いほど解ける」「シンプル・ロジカルに考える」とあります。たしかに本書に書かれていることは、いつも通り明快です。高橋氏の話は以前からシンプルでロジカルですが、問題はなぜ「日本の大問題」は解決されないかです。
続きを読む2010年05月10日
『溜池通信 いかにもこれが経済』
吉崎 達彦著 2010年月4月15日発行 1680円(税込)
溜池通信 いかにもこれが経済
著者:吉崎 達彦
販売元:日本経済新聞出版社
発売日:2010-04-16
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著者が10年以上にわたり書かれている溜池通信というサイトは、本書を読んではじめて知りました。本書はそのサイトのおよそ10年間にわたるエッセイをピックアップしたものです。
著者は長年商社に勤めて来られた方だけあり、本書では短いコメントの中にも長年の経験と考察が蓄積されているように思いました。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2010年04月24日
『日本経済の真実―ある日、この国は破産します』
辛坊 治郎/辛坊 正記著 2010年月4月25日発行 1000円(税込)
日本経済の真実―ある日、この国は破産します
著者:辛坊 治郎
販売元:幻冬舎
発売日:2010-04
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共著者のお二方はご兄弟とのことです。お一人はテレビのキャスター、もう一人は金融関係のビジネスマンです。本書は新書と単行本の中間のような感じの本で、二色刷であり図表も豊富で馴染みやすい受験参考書のような印象を受けます。
タイトルに「真実」とありますが、日本は本書は数年前の「小泉・竹中改革」を継続するべきであるという明確な立場から書かれている本です。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2010年04月08日
『日本経済「常識」の非常識』
上野 泰也著 2010年月4月6日発行 1260円(税込)
日本経済「常識」の非常識
著者:上野 泰也
販売元:PHP研究所
発売日:2010-03-24
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著者は「悲観派」として有名なエコノミストです。日本経済の先行きについて悲観的であることは、本書でも御自身が書かれています。
書き下しのものもいくつかありますが、本書の内容は雑誌『Voice』で過去一年くらいに渡って連載された、おもに日本経済についての考察が集められたもので、経済エッセイとでも言うべき内容です。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2010年03月12日
『「金融植民地」を奪取せよ ― ジリ貧日本を救う「投資パラダイス」の発想』
前田 充浩著 2010年3月19日発行 1700円(税込)
「金融植民地」を奪取せよ ― ジリ貧日本を救う「投資パラダイス」の発想
著者:前田 充浩
販売元:プレジデント社
発売日:2010-03-11
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タイトルの「金融植民地」には過激な響きがありますが、本書のテーマはいかにして日本が国際金融の面で諸外国に対し戦略的に振る舞うべきかということです。
著者は「金融地政学」を独自に提唱されている方で、世界の大学や研究所などで御自身の目的に沿って自由に研究をされているようです。本書は大きく三つの部分に分けられています。
続きを読む2010年03月10日
『変わる世界、立ち遅れる日本』
ビル・エモット著 烏賀陽 正弘訳
2010年3月4日発行 777円(税込)
変わる世界、立ち遅れる日本 (PHP新書)
著者:ビル・エモット
販売元:PHP研究所
発売日:2010-02-16
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著者は『エコノミスト』誌の編集長をされていた方で、『日はまた沈む―ジャパン・パワーの限界』『日はまた昇る 日本のこれからの15年』などの有名な著書がある方です。
欧米から見たら日本通、日本からすると国際社会における日本の立場を日本人にわかりやすいように示してくれるような存在です。最近は中国などについてもよく言及されており、今後の中国やインドなどアジアの台頭を予測されています。
本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2010年03月08日
『日本破綻 「株・債券・円」のトリプル安が襲う』
藤巻 健史著 2010年3月1日発行 1575円(税込)
日本破綻 「株・債券・円」のトリプル安が襲う
著者:藤巻 健史
販売元:講談社
発売日:2010-03-02
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藤巻健史氏の新刊です。本質的に同じ主張を10年以上続けて来られましたが、氏の予測や提言はなかなか実現しません。狼少年のようになってしまいましたが、結局狼は全然来ないと皆が安心した時に、狼の大群が押し寄せて来る可能性もあります。
景気が悪くなると日本の財政問題がクローズアップされることが多く、周期的に話題になります。最近も不景気が続いており、財政の赤字のため大量に国債を発行しているので、日本の財政問題についてはトピックになりやすい時期です。
続きを読む2010年02月26日
『日本経済「ひとり負け!」』
高橋 洋一著 2010年3月5日発行 1313円(税込)
日本経済「ひとり負け!」
著者:?橋 洋一
販売元:ベストセラーズ
発売日:2010-02-26
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高橋洋一氏の新刊です。以前から述べられていることが踏まえられていますが、日本の政治・経済の現状に合わせて内容が微妙に変化しています。
昨日勝間和代さんの本を紹介しましたが、デフレ脱出や需給ギャップを埋めることについては、両者の主張はよく似ていると思います。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2010年02月25日
『自分をデフレ化しない方法』
勝間 和代著 2010年2月20日発行 840円(税込)
自分をデフレ化しない方法 (文春新書)
著者:勝間 和代
販売元:文藝春秋
発売日:2010-02-19
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最近の勝間和代さんの新刊はアマゾンのレビューにおける評価が芳しくないのですが、実際に読んでみると辛辣なレビューほど内容が悪いわけではないと思います。マイナスのプレミアムは存在感の大きさのためでしょう。
最近は日本経済の脱デフレについてもよく主張されています。本書も脱デフレがテーマになっていますが、デフレ時代における個人レベルでの対応策などもまとめられています。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2010年02月13日
2010年02月03日
『7割は課長にさえなれません』
城 繁幸著 2010年1月29日発行 735円(税込)
7割は課長にさえなれません (PHP新書)
著者:城 繁幸
販売元:PHP研究所
発売日:2010-01-16
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著者は雇用問題や労働問題についての本を数多く書かれている方です。著者の本は一般向けに書かれているわかりやすいものが多いのですが、本書は身の回りにありそうな具体例が多く、とくに読みやすい本でした。
本書を読むと、現在の日本に活気や活力がないことは雇用問題も大きな理由になっていることがよくわかります。あるいは、雇用問題が根本的な原因になっているのかもしれません。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2010年01月23日
『デフレと円高の何が「悪」か』
上念 司著 2010年1月20日発行 777円(税込)
デフレと円高の何が「悪」か (光文社新書)
著者:上念司
販売元:光文社
発売日:2010-01-16
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著者は勝間和代さんの共同事業パートナーやブレーンをなさっている方のようです。勝間さんの民主党政権へのデフレ脱却政策の提言には著者が大きく関係されていたことが本書に書かれています。
本書で提唱されているインフレターゲティング政策については賛否両論があると思いますが、メッセージの明瞭さや内容のわかりやすさからすると、本書はよく書かれている本であると思います。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2010年01月07日
『ナビゲート!日本経済』
脇田 成著 2010年1月10日発行 798円(税込)
ナビゲート!日本経済 (ちくま新書)
著者:脇田 成
販売元:筑摩書房
発売日:2010-01-10
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「ナビゲート!」とありますが、読者に対するわかりやすさをかなり意図して書かれた本です。わかりやすさを追求されていますが、一定のレベルは保っています。また、客観的な記述に努めながらも著者の主張ははっきりと述べられています。
著者は経済学者をされている方です。本書の各章のタイトルは病気の診断や治療の喩えが一貫して用いられていますが、そのあたりにも著者の工夫を感じます。
続きを読む2009年12月29日
『鳩山由紀夫の政治を科学する (帰ってきたバカヤロー経済学)』
高橋 洋一/竹内 薫著 2009年12月30日発行 840円(税込)
鳩山由紀夫の政治を科学する (帰ってきたバカヤロー経済学)
著者:高橋 洋一/竹内 薫
販売元:インフォレスト
発売日:2009-12-18
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本書は半年くらい前に出た『バカヤロー経済学』の続編です。前作では本書の共著者である高橋洋一氏の名前は事情により出ておらず、たんに「先生」とだけ書かれていました。今回はしっかりと名前が出ており、社会復帰されたことがわかります。
本書は民主党政権について、高橋氏がさまざまな角度から分析を行い、竹内氏がその話を聴くという前作と同じ構成になっています。「科学する」とありますが、実際は「分析する」の方が本書の内容に近いと思います。
続きを読む2009年12月23日
『小宮一慶の「深掘り」政経塾』
小宮 一慶著 2009年12月28日発行 1575円(税込)
小宮一慶の「深掘り」政経塾 ― 世の中がまるごとよくわかる、モノの見方、考え方
著者:小宮一慶
販売元:プレジデント社
発売日:2009-12-10
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本書は著者の目から眺めた政治、経済、教育など、日本の社会問題について掘り下げられています。今までは経済的な視点の本が多かったと思いますが、本書では政治的な内容についても言及されているのが著者の今までの本とは少し違う点です。
タイトルに「深堀り」とあるように、本書では意識的により深く分析されている書き方がされています。本書で述べられていることは、たとえば以下のようなものがあります。
続きを読む2009年12月09日
『内向の世界帝国 日本の時代がやってくる』
増田 悦佐著 2009年12月3日発行 1785円(税込)
内向の世界帝国 日本の時代がやってくる
著者:増田 悦佐
販売元:エヌティティ出版
発売日:2009-11-26
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著者は、さまざまな角度から日本の将来について強気の著作を数多く書かれている方です。本書に書かれている内容は、今までに書かれた本の中で部分的に述べられていたことですが、本書では帝国循環論の視点から、日本の将来について強気な理由がまとめられています。
日本の将来についてどれくらい著者が強気かということを具体的に述べると、今後150〜200年にかけて日本は世界の覇権国になるとまで書かれているほどです。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年11月16日
『日本金融恐慌 間奏曲〜日経平均4000円時代が来る』
大竹 愼一著 2009年11月21日発行 1680円(税込)
日本金融恐慌 間奏曲~日経平均4000円時代が来る
著者:大竹愼一
販売元:フォレスト出版
発売日:2009-11-14
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著者は独立してファンドマネジャーをしている方です。今までにも世界経済、日本経済、株式投資などについての本を数多く書かれています。著者の本は好きなので、手に入るものはだいたい読んでいると思います。
著者の本は歯に衣着せぬ辛口の論調のものが多く、短・中期的には悲観的な内容のものがほとんどです。本書も今後数年の日本経済について、明るくない展望が書かれています。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年11月05日
『鳩山首相、こうすれば日本は晴れる!』
中原 圭介著 2009年11月1日発行 735円(税込)
鳩山首相、こうすれば日本は晴れる! (扶桑社新書)
著者:中原 圭介
販売元:扶桑社
発売日:2009-10-30
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著者は株式投資や世界経済の流れについての本を数多く書かれている方です。著者の本は話の簡明さにも特徴があると思いますが、本書は新政権に対する政策提言になっています。今までと同じように分かりやすく書かれていると思います。
本書では多くの人々にとって日常的に重要な問題について、著者の意見が述べられています。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年11月04日
『「文系・大卒・30歳以上」がクビになる』
深田 和範著 2009年10月20日発行 714円(税込)
「文系・大卒・30歳以上」がクビになる―大失業時代を生き抜く発想法 (新潮新書)
著者:深田 和範
販売元:新潮社
発売日:2009-10
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タイトルに「文系・大卒・30歳以上」とありますが、これはホワイトカラーを言い換えたものです。本書のテーマは、これからホワイトカラーの大リストラ時代が始まるという著者の予測についてです。
本書には現実的、悲観的な話が多く出てきます。読み手が「文系・大卒・30歳以上」の方であれば、読んでいてつらく感じる部分もあるかもしれませんが、つらく感じるということは問題意識があるということなので、つらく感じない場合の方が問題になるのかもしれません。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年11月02日
『ネットビジネスの終わり』
山本 一郎著 2009年11月4日発行 1000円(税込)
ネットビジネスの終わり (Voice select)
著者:山本 一郎
販売元:PHP研究所
発売日:2009-10-22
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この記事を書いている時点で、アマゾンのレビューにおける本書の評価は必ずしも高くはないのですが、興味深く読めた部分もいくつかありました。タイトルからするとネットビジネスについて書かれているように思われますが、実際は本書のほとんどが出版、新聞、アニメ、ゲームなどのコンテンツ産業について書かれています。
著者は切込隊長としてネット上でも有名な方です。本書に書かれていることの多くは、著者が過去に何冊かの本で書かれていることの延長線上にあります。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年10月31日
『政権交代バブル』
竹中 平蔵著 2009年11月11日発行 1000円(税込)
政権交代バブル (Voice select)
著者:竹中 平蔵
販売元:PHP研究所
発売日:2009-10-27
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竹中元大臣の新刊です。政権が民主党に交代したことを受けて、御自身の政策や日本経済についての考えが書かれています。
政策などの大筋は、著者が過去に書かれている内容と似ていますが、著者の視点を通した民主党政権の分析や、民主党へのアドバイス的なことが書かれていることが本書の特徴です。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年10月19日
『バブルの興亡』
徳川 家広著 2009年10月15日発行 1680円(税込)
バブルの興亡 日本は破滅の未来を変えられるのか (講談社BIZ)
著者:徳川 家広
販売元:講談社
発売日:2009-10-16
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著者は徳川将軍家直系19代目の方だそうです。政治・経済評論家をなさっており、過去に数多くの翻訳書を出されています。たとえば、本ブログでも紹介した『ソロスは警告する』は著者が訳者です。
本書は翻訳ではなく、著者ご自身による初めての本のようです。本書は一つの未来予測本ですが、これらから約3年後に日本に巨大バブルが生じると述べられています。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年10月18日
『藤巻健史の「金融情報」はこう読め!』
藤巻 健史著 2009年10月25日発行 1575円(税込)
藤巻健史の「金融情報」はこう読め!
著者:藤巻 健史
販売元:光文社
発売日:2009-10-17
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藤巻健史氏の新刊です。松藤民輔氏と同じように、著作に書かれている基本的な主張はいつもほとんど変わりないのですが、状況に合わせて説明の仕方や重点が微妙に違っているのが読みどころです。
藤巻氏の主張をご存知の方には蛇足ですが、氏が日本についていつも言われているのは、株や不動産の資産インフレ、金利上昇、日本国債下落、、円安です。本書はそのうち金利上昇と国債下落に重点が置かれていますが、この二つは同じことの裏表です。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年10月16日
『同和と銀行』
森 功著 2009年9月3日発行 1785円(税込)
同和と銀行 三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録 (現代プレミアブック)
著者:森 功
販売元:講談社
発売日:2009-09-04
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著者はノンフィクションライターで、日本社会の暗部をテーマにした作品を数多く書かれている方です。本書は昨年雑誌に連載されたものが大幅に加筆・修正されて単行本化されています。
連載は「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞しています。本書は、当時の都市銀行の担当者への取材がもとになっています。
続きを読む2009年10月12日
『希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学』
池田 信夫著 2009年10月8日発行 1680円(税込)
希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学
著者:池田 信夫
販売元:ダイヤモンド社
発売日:2009-10-09
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著者は著明なブロガーで、本書はブログの記事がもとになっています。著者のブログは経済について書かれていることが多く、非常に参考になりますが、ふだん経済にあまり関心のない方が読むとすぐには理解できない部分も少なくないはずです。
著者のブログの記事は、今まで著者が書かれてきたことをある程度理解していることが前提になっています。そのような意味において、本書は日々更新される著者のブログの記事を理解するための、著者による案内本としても読むことができると思います。
続きを読む2009年10月07日
『職業”振り込め詐欺”』
NHKスペシャル「職業”詐欺”」取材班著
2009年10月5日発行 1050円(税込)
職業”振り込め詐欺”
著者:NHKスペシャル職業”詐欺”取材班
販売元:ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2009-10-03
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NHKスペシャル『職業”詐欺”〜増殖する若者犯罪者グループ』が書籍化されたものです。番組は大きな反響があったようで、繰り返し再放送されています。民放のバラエティ化が進んでいますが、その分NHKの番組の価値が際立ってきているかもしれません。
本書は、振り込め詐欺の被害者や加害者に直接取材した内容がもとになっています。捕まってしまった犯罪者への取材はともかく、まだ捕まっていない現在も詐欺を続けている人々への取材は、予想される通りかなりの難航を極めたようです。
続きを読む2009年10月04日
『恐慌は日本の大チャンス』
高橋 洋一著 2009年9月29日発行 1785円(税込)
恐慌は日本の大チャンス 官僚が隠す75兆円を国民の手に
著者:高橋 洋一
販売元:講談社
発売日:2009-09-30
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「事件」以降、しばらく雌伏されていた高橋洋一氏の新刊です。大変な時期を過ごされたはずですが、主張点や語り口は同様です。事件の真相は「藪の中」ですが、本書の最初の部分において、著者の立場から「事件」の「真相」について語られています。
本書はもともとしばらく前に出る予定の本だったようですが、出版がいったん停止となったため、政権交代以降の政治・経済の状況を踏まえて加筆されています。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年10月03日
『日本はなぜ貧しい人が多いのか』
原田 泰著 2009年9月20日発行 1260円(税込)
新潮選書 日本はなぜ貧しい人が多いのか 「意外な事実」の経済学
著者:原田 泰
販売元:新潮社
発売日:2009-09-26
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まだアマゾンで画像がありませんが、新潮選書の新刊です。著者は著明なエコノミストの方で、本書はNIKKEI NET BIZ+PLUSでの連載コラムがまとめられたものです。このコラムは現在も続いています。
本書のコラムは、ここ5年くらいの日本経済においてよく話題になったテーマが数多く集められており、古いものは新しい情報を加えて加筆されているようです。以下のような章立てで大きく分類されています。
続きを読む2009年09月24日
『道路整備事業の大罪 〜道路は地方を救えない』
服部 圭郎著 2009年9月21日発行 798円(税込)
道路整備事業の大罪 ~道路は地方を救えない (新書y)
著者:服部 圭郎
販売元:洋泉社
発売日:2009-08-06
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本屋で見つけたときは洋泉社新書の新刊かと思いましたが、先月に出た本でした。著者は大学の教官をなさっている方で、都市・地方計画、都市デザインなどを専門とされている方です。本書は道路整備事業についての本ですが、主にその専門の視点から書かれています。
まえがきによると、著者は本書のタイトルを、「道路をつくると地方は衰える」としたかったということです。編集の方針で現行のタイトルになったようですが、やはり著者が希望されていたタイトルの方が、本書の内容自体はわかりやすいかもしれません。
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